目次
Page 1
ー 間違いだらけの健康常識10連発
Page 2
ー 食事回数、食事量も見直し
Page 3
ー ウォーキングは“早歩き”で
Page 4
ー 紫外線の避け過ぎにも注意
Page 5
ー 熱いお湯に20分もつかるのは危険

 コロナ禍以降、以前にも増して「健康ブーム」が盛り上がりを見せている。メディアで紹介されたり、ネット検索で偶然目にしたり、タレントが紹介している「健康ネタ」をとりあえず試している。そんな人も多いのでは?

 自然療法や食事療法に詳しい医師の石原新菜先生によれば、「どの健康法にも共通するのが、免疫力を上げること」だという。

「この免疫力の中心的存在が血液中の白血球です。白血球が感染症はもちろん、がんや高血圧、糖尿病などの生活習慣病から身体を守ってくれています。ただ、世の中で信じられている健康法には、間違った認識で定着しているものがあります。よく耳にする健康法を一緒に見直してみましょう」(石原先生、以下同)

間違いだらけの健康常識10連発

×「辛・酸・苦の刺激物は控えたほうがいい!」
◯「刺激物は毎日摂取で代謝&消化力アップ」

「刺激物は胃や腸、食道などの粘膜が荒れるから控えたほうがいい」というイメージがある。激辛料理でお腹を壊すなど、不調のサインがわかりやすく出る人もいるからだ。

 確かに、下痢をするほど刺激物を食べるのはよくないが、刺激物とされる薬味スパイスには、身体に良い作用をもたらす面も。むしろ、「積極的に食事に取り入れてほしい」と石原先生は言う。

「例えば、激辛をもたらす唐辛子は、カプサイシンという成分が代謝を上げ、脂肪を燃やしてくれる。酸味の強いレモンや梅干し、今話題のリンゴ酢などは、胃酸の分泌を促し、消化を助けてくれます。

 最近の研究で、レモンは腎臓での水分調整を促し、むくみを取ることもわかってきました。お茶の渋みはカテキン、コーヒーの苦みはポリフェノールで、どちらも血液をサラサラにする効果があります」

※写真はイメージです
※写真はイメージです

 その他、刺激物の中でも、冬におすすめなのが、身体を温めてくれるショウガだ。

「ショウガのジンゲロールという成分が手足の血流をよくし、代謝を上げます。ただ、効果が3時間くらいしか続かないので、白湯(さゆ)や紅茶、スープなどに(1杯あたり小さじ1)加えて、こまめに取り入れることが大事です。

 ショウガが苦手な方は、シナモンにも同様の作用があるので、赤ワインやコーヒー1杯に小さじ1/4ほど入れて習慣にするのも良いですね」