紫外線の避け過ぎにも注意

×「1日2リットルの水を飲む」
◯「水2リットルはむくみの原因!」

 モデルやタレントが「1日2リットル、水を飲む」とコメントしているのを聞くと、ついまねしたくなる……。

「気持ちはわかりますが、モデルさんたちは朝晩たっぷり半身浴をしたり、ジムで汗を流したりして、体内の水をしっかり循環させています。

 運動の習慣がなく、代謝が悪くて排泄(はいせつ)能力も低い人が1日2リットル水を飲んでも、体内に水がたまって、むくみの原因になるだけです

 就寝前も脱水予防のためにたくさん飲みがちだが……。

「確かに寝ている間にコップ1杯分ぐらいの汗をかくといいますから、寝る前に温かい飲み物をコップ半分ほど飲むのはいいでしょう。でも、コップ何杯も飲むのは過剰です。夜中に何度もトイレに起きるなら、その方にとってはトゥーマッチということ」

×「紫外線は徹底予防したほうが良い」 ◯「1日10分紫外線を浴びて骨と歯を守る」

 紫外線が肌の老化、さらには皮膚がんを招くということで、夏はもちろん冬も、日傘や日焼け止めを徹底している女性が増えている。

「美容のために紫外線を避けることは悪くありません。急激に紫外線を浴びると、皮膚の細胞はダメージを受けますから。ただ、対策しすぎには注意が必要。紫外線にまったく当たらないと、ビタミンDが身体の中でつくられず、骨や歯が弱くなったり、免疫機能が落ちたりします」

 紫外線を避けすぎると、女性に多い骨粗しょう症を引き起こすことがあるという。

顔は守りつつ、手や足などを日光に当てるといいですよ。冬なら15分、夏なら10分が目安。太陽に当たりにくい冬は、ビタミンDをサプリで補充してもいいでしょう

×「泣いていると免疫力が下がる」
◯「“感動の涙”を流すだけで免疫力アップ」

 笑うと生活習慣病やうつ病などの予防・改善につながることが広く知られるようになり、「逆に、落ち込んで泣いてばかりいると免疫力が下がり、身体によくない」というイメージがある。

実は感情の高ぶりによって流す“情動”の涙には、緊張や興奮を解き、副交感神経を優位にするリラックス効果があります。悲しいときは、我慢せず泣いてください。でも、できれば、ドラマや映画などを見て、感動の涙を流す“涙活”がおすすめ

 確かに思い切り泣くと心のモヤモヤが晴れるような……。

涙を流した後は、“幸せホルモン”と呼ばれるβエンドルフィンが増加し、これがストレスを和らげ、免疫力を高めます。ちなみに私は、スポーツや動物ものですぐ泣いてしまいます(笑)」