断食明けの食事が胃腸の機能を高める
「月曜だけ断食のポイントは、実は火曜日から金曜日の良食日にあります。特に断食明けに食べる1食目は必ず胃腸に優しい回復食をとること。休ませた胃腸に大量の食べ物や消化に時間のかかるものを入れると体調を崩すおそれがあります。朝食は無糖ヨーグルトと旬の果物がおすすめ。腸内環境を整える善玉菌や栄養素をとりましょう」
昼食は、炭水化物を抜いたおかずのみ。
「お粥(かゆ)やうどんは消化にいいイメージがありますが、不食日で休息した胃腸は吸収力が高まっているため、炭水化物など糖質を多く含むものを食べると、血糖値の急上昇を引き起こします。
また、胃に負担のかかる脂っこい食材や味つけの濃いものも胃の負担になるため避けましょう。金曜日まで朝は無糖ヨーグルトと季節の果物、昼はおかずのみ、夜は野菜メインの料理やスープを食べてください」
週末の美食日はご褒美期間として好きなものを食べてOK。ただし、こぶし2個分の量に抑えて。
「断食前の食生活が記憶に新しい1週目や2週目は脂質の多いラーメンや糖質のスイーツなどを食べたくなりがち。ダイエット中だからと思わず我慢せずに食べましょう。それと、不食日以外はアルコールも飲んで構いません。
ただし、飲んでいいのは焼酎、ウイスキーなどの蒸留酒や糖度の低い辛口の赤ワイン。目安は缶チューハイなら350mlを1缶、ワインならグラス1~2杯程度。糖度の高いビールや日本酒、焼酎を果糖や甘いシロップで割ったチューハイ系は避けましょう。
逆にレモンや梅干しなど酸味のある食べ物は血糖値の急上昇を抑えるので、自分で焼酎割りなどを作って飲んでみてください」
注意したいのが、不調を感じて断念してしまうこと。
「特に1~2回目の人は不食日にだるさや眠気、頭痛などの不調を感じる人が多いんです。でもそれは効果が出ている証拠。糖質に偏った食事で常に血糖値が高い状態だった人は、断食すると血糖値が上がらず不調が起こるのです。
その場合はブドウ糖が入ったスポーツドリンクを2口程度飲んでください。一気飲みは血糖値の急上昇を招くのでNGです」
完璧を目指さないのが成功の近道だという。
「この断食は1か月サイクルなので、うまくいかない週があっても次の週から仕切り直せばOK。諦めず続けることで、身体の修復にエネルギーを使えるようになり、腸内環境も整って吸収や排泄力がアップします。代謝機能が向上して、脂肪を燃焼しやすい、やせ体質を手に入れることができますよ」