過去に本を出版された“先輩方”

 ラノベは、漫画のように画力が求められるわけでもなく、一般的な小説ほど高度な文章力や構成力は必要ないともいわれている。そのため、自ら書いてみるファンも少なくないという。実は悠仁さまもそのひとりだそうで、

悠仁さまは、ラノベを読むだけでなく、執筆もされると聞きました。お茶の水女子大学附属中学校に通われていたころ、ご自分のノートに自作のラノベをしたためていたそう。その作品を教室で同級生に勝手に音読されてしまい、困惑されたことがあったのだとか」(前出・秋篠宮家関係者)

 中学時代は苦い思いを経験されたようだが、大学では人目を気にすることなく、サブカルなご趣味を満喫できるかもしれない。

ラノベの人気作『涼宮ハルヒの憂鬱』(右)と『Re:ゼロから始める異世界生活』(写真はAmazonより)
ラノベの人気作『涼宮ハルヒの憂鬱』(右)と『Re:ゼロから始める異世界生活』(写真はAmazonより)
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「筑波大学には、サブカルチャーやオタク文化を愛する学生が集う『現代視覚文化研究会』というサークルがあります。ラノベが好きな学生も多く入会しているでしょうから、自身の作品についてサークルのメンバーから助言を受けられるかもしれませんし、共同で作品を執筆される可能性も考えられます」(皇室ジャーナリスト、以下同)

 皇室には、悠仁さまのお手本になり得る“ベストセラー作家”の先輩がおられる。

「天皇陛下は、2年間のイギリス生活について綴った留学記『テムズとともに』を出版され、'23年に発売された新装版は発行部数が10万部を超えています。また、三笠宮家の彬子さまも自身のイギリス留学記を綴られた『赤と青のガウン』を出版。こちらは文庫化もされ、発行部数が25万部を超える大ヒット作です」

 未来の天皇という重圧がのしかかりながらも、大学ではサブカルワークを謳歌されることだろう。


河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数