ブラジル訪問前に婚約発表するメリットとデメリット

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、佳子さまの結婚時期について、次のように推測する。

「今後いつ発表があっても不思議ではありません。ただ、政府は女性宮家の創設について、議論を進めているところです。女性が結婚後も皇室にとどまることが決まると、佳子さまのお気持ちやお相手の考えにも当然影響するので、その法案決定の前に婚約発表をされるかもしれません。今のところ正式にお相手の存在は公表されていませんが、“そうした動き”が進んでいることも考えられます」

 もし今年中に婚約を発表される場合、ブラジル訪問前が最も適したタイミングだという。

悠仁さまの成年式が9月に予定されているので、その直前に発表することは難しいと思います。話題が佳子さまの婚約に集中してしまい、成年式の話題が薄れてしまうからです。一方で、ブラジル訪問前であれば、婚約中の内親王の訪問ということで話題性は高まるので、訪問前に発表する意味はあるでしょう。しかし、“皇室を離れることが決まった内親王の訪問”ということのデメリットも生まれます。その判断を関係者がどう考えるかによると思います」(小田部名誉教授)

悠仁さまの成年式は9月6日に行われるという。佳子さまの公務の負担は減るのだろうか(写真は2月12日)
悠仁さまの成年式は9月6日に行われるという。佳子さまの公務の負担は減るのだろうか(写真は2月12日)
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 現在、皇室一の公務数を担う佳子さまは、着々とご結婚の準備を進められているのかもしれない。小田部名誉教授は公務に臨む佳子さまのご心情についてこう語る。

「精力的にご公務をこなされてきましたが、それは結婚して皇室を離れる前に、“公務はしっかり行っておきたい”という責任感の表れなのではないでしょうか。また、悠仁さまが独り立ちをし、ご公務を行えるようになれば、佳子さまのご負担も軽減することでしょう。そうした意味で、悠仁さまの成年式は佳子さまにとっても、大きな意味を持つと思います」

 今や皇室にとって、なくてはならない存在になっている佳子さま。晴れて成年を迎えた弟にバトンタッチし、“駆け込み婚”でゴールインなるかーー。



小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数