“政治とカネ”問題で揺れる石破茂首相と自民党が迎えた2024年衆議院議員選挙で、公示前より50議席増しの148議席(選挙区104・比例44)を獲得して躍進した立憲民主党。決して“人材不足”とは言えないようにも思える。
しかし議席数以外のところでは有権者、国民の支持を得ていると言い難い状況のようだ。全国紙・政治部記者が解説する。
政党支持率も“3位”転落の危機
「2月のNHKの世論調査によると、自民が31・3%の政党支持率に対して立民は9.2%と3分の1以下。片や、先の衆院選で28議席を確保した国民民主党が6.8%と追い上げられているのが現状です。
それに選挙区でこそ40議席以上を増やしたにもかかわらず、比例区では5議席しか伸びていない。これは各地で自民議員を避けたい有権者が対立候補に投票しただけで、決して立民だから選んだと言いきれない部分もあります」
しかも党幹部に顔を並べているのは枝野幸男氏、岡田克也氏、野田佳彦氏、長妻昭氏、辻元清美氏ら全くと言っていいほどに変わらない顔ぶれ。そこに蓮舫氏が復帰すれば「いつもの立憲民主党」が出来上がるわけだ。
「それでも小池さんに大敗したとはいえ、都知事選で120万票を集めた知名度と人気は捨てがたい。立民にとって票を集める貴重な人材なのは間違いなく、蓮舫さんも“リフレッシュ”期間を終えて“そろそろ”ということでは?」(同・記者)
SNSだけでは得られない、自己顕示欲を満たしてくれるのが国会議員なのだろう。