“攻めた”シーンの連続
大河の放送時間はNHK総合で、日曜日の午後8時。家族で食事をしているか、食事が終わってくつろいでいる時間だろう。SNSでは《子どもと一緒に見ている大人が気まずい気持ちになる》という声が上がっていた。『べらぼう』では、それがより顕著に。
「まず舞台が、江戸時代の吉原。今で言う“風俗街”です。小中学生の子どもに“吉原ってどんなところ? 花魁って何をする人?”と聞かれても、説明に困ってしまいます。それに加えて初回では、後姿でしたが、死んだ花魁が全裸で横たわっているシーンがありましたし、3月2日の放送では、一瞬ですが小芝風花さん演じる花魁『瀬川』が客と“事”に及んでいるシーンが流れました。これがけっこう生々しくて、《これではとても子どもと一緒に見ることはできない》と言っている視聴者は多いです」(前出・テレビ誌ライター)
そんな背景もあり、録画した上で子どもが寝た後に見る、あるいは配信で見る視聴者が増え、視聴率に影響しているのではないかという。
ネット上では、「最近のNHKのドラマは面白い」という声が増えている。それは本当に大人が見たいドラマを作っているからだろう。そもそも、ドラマの人気度が世帯視聴率では測れない時代になっているのだから、数字に囚われることなく、NHKにはこれからも“攻め”の姿勢を崩さないでほしいものだ。