JRA(日本中央競馬会)に所属する若手騎手の鮫島克駿が、Instagramのストーリーズで投稿した内容が一部で批判を集めている。
「騎手仲間との写真とともに、“僕たちジョッキーのファンクラブがあったら?“というアンケートを投稿。デビュー1年目の時は同期の中で最多勝利を飾るなど期待を集めていたものの、いまだG1タイトルを獲れていないこともあり、“勘違いしていない?”という声が上がる結果になってしまいました」(競馬ファンの女性)
一見何気ない投稿に批判が殺到した理由
SNS上では、
《炎上する程では無いと思うけど、G1勝てる騎手になってからで良くないかな〜?》
《鮫島克駿騎手、ファンクラブはあかんやろw 人との繋がり=八百長やで 競馬舐めたらいかんぜよという私見ですよ》
と、さまざまな声が上がっている。
「1999年に結成された若手騎手6人で『J6』という歌手ユニットがあったことを例に出し、ファンクラブ設立に擁護的な意見も少なくありません。ただ同ユニットに関しては、当時はそう多くなかった若い世代や女性ファン獲得のために、JRAとレコード会社が仕掛けた企画ですからね。新規ファン獲得のために、騎手たちが協力してあげたケースと比べるのも違う気はします」(スポーツ紙記者)

今回、一部競馬ファンから批判の声が上がった背景には、近年多発するスマホを巡る不適切使用問題も関係しているようだ。
「公営ギャンブルの選手は八百長防止のため、レース前日から通信機器の使用が禁じられています。にも関わらず、昨年は人気女性騎手の藤田菜七子さんがスマホの不適切使用で引退をするなど、スマホの持ち込みが発覚して罰則を受けるケースが多発しています。
若い世代の選手の中には、お客さまの命の次に大切なお金を賭けてもらって、自分たちの仕事が成り立っているという意識が低い人もいますね」(同・スポーツ紙記者)
またコロナ禍で選手たちの意識にも変化があったようだ。
「コロナ禍前はキツい野次が飛ぶのも日常茶飯事でした。しかしコロナ禍で無観客開催になったり、入り待ちや出待ちが禁止になったことで、厳しい野次を言う客はほとんどいなくなりました。またファンとの交流がSNSに移行したことで、“推し活”系のファンが増え、選手たちのアイドル化が加速している。
若い選手の中には成績が伴っていないのに、SNSでのファン対応やルックスの良さで人気を得て、ファン投票で選ばれるグレードレースに出場するケースも。“アイドルのような活動する前に実力をつけろよ”と言うファンが一定数いるのは、仕方ない気もします」(公営競技ファンの男性)
ファンクラブ設立を期待している人たちのためにも、鮫島騎手にはレースで結果を出すことで一部の厳しい意見を跳ねのけてほしいものだ。