お風呂やトイレでは使い分けで節水
「お風呂ではシャワーと浴槽の使い分けが重要です。シャワーを最大水量で流し続けると、約16分で浴槽1杯分(約200リットル)のお湯が流れます。1人暮らしでシャワー時間が16分以下なら、浴槽にお湯をためずシャワーだけのほうが節約になります。一方、家族が多い場合は浴槽にお湯をためて、髪を洗うときだけシャワーを使うといった工夫をしましょう」
経済産業省の調査によれば、毎日たった1分間、45℃のシャワーを短縮しただけで、年間約3210円(水道代約1140円、ガス代約2070円)もの節約になるという。
「また、浴槽のお湯は『人が入ってちょうどいい量』に抑えることも大切です。あふれるほどお湯をためるのはもったいない。人が入っていない状態では『少ない』と感じる程度でも十分なのです」
トイレの使用についても『大』『小』の使い分けには注意が必要。
「『小』のほうが水量が少なく節水になりますが、判断基準は『液体以外を流すかどうか』です。トイレットペーパーを流す際は基本的に『大』を使わなければなりません。これは、詰まりのリスクを抑えるためです。節約のつもりが修理代につながっては本末転倒ですからね」
他にも、もし住居の建て替えや住み替え時には節水タイプのトイレを選ぶことで、日常的な節約につながるとアドバイスする。
キッチンでの洗い物はすすぎを減らす
キッチンで消費される水のほとんどは洗い物に使われているという。特に注目すべきは「すすぎ」の工程だ。
「食器洗いでは『すすぎ』に最も水を使います。そのため、洗剤の使用量を減らすことが節水につながります。同時に、食事で使ったお皿を重ねないよう意識しましょう。例えば、ハンバーグがのっていたお皿に茶碗を重ねると、茶碗の底にも油汚れがつき、洗う手間が増えてしまいます」
和田さんが教えてくれた裏技も。うどんやパスタのゆで汁には、溶け出したでんぷん質が油汚れを吸着する作用があるそう。
「ゆで汁を取っておいて、油汚れのひどい食器をつけておくと、ある程度の汚れを落とせますよ。また、家族が多い家庭では食器洗い乾燥機の導入も検討の価値があります。手洗いと食器洗い乾燥機を比較したデータによれば、年間約8570円もの節約になります」
食洗機は3万円程度から購入できるものもあるため、3~4年ほどで元が取れる計算になるという。
お風呂の残り湯に夜のうちから洗濯洗剤
洗濯機での節約についても和田さんは具体的にアドバイスする。
「お風呂の残り湯の再利用は、『洗い』の工程でのみ使いましょう。『すすぎ』で使うと服に汚れが付着してしまうリスクがあります。頻繁に衣類を買い替えることになれば浪費になってしまいます」
また、意外な裏技も。
「お風呂の残り湯に夜のうちから洗濯洗剤を少量入れておくと、雑菌が繁殖しにくくなります。『洗い』のみに使う場合も汚れや雑菌が気になる方はぜひ試してみてください」
洗濯物の容量についても言及する。
「洗濯機は容量の『8割』くらいの洗濯物を入れるのが最も効率的です。1人暮らしや2人暮らしなどの洗濯物が少ない家庭であれば、容量の8割くらいたまってから洗濯したほうが節約になります」