52歳のアンミカが“30年ぶり”に「パリコレ」にモデルとして復帰。'24年末の本人による復帰発表から、応援する声が彼女のSNSに寄せられ、ショーの出演前にはテレビなどで意欲を語っていた。
《30年振りに、パリでコレクション出演に復帰 このためにこの2か月、食事と運動、睡眠に気を使い、健康的に体を作り上げました》
ショー出演後、自身のインスタグラムでそのように報告している彼女。身長171センチ。そのスタイルはアラフィフとは思えず、称賛の声が集まるのも当然といえる。
しかし、アンミカのショーへの復帰に怪訝な表情を見せるファッション関係者は少なくないという。
「長年、ファッション業界では“パリコレ詐欺”と言われ続けてきた問題があります。ここ最近になってようやく一部メディアが問題視し、取り上げるようになりました」(スタイリスト、以下同)
「パリコレにも種類があんねん」?
日本で『パリコレ』と呼ばれるものは……。
「“パリコレに出た”ということを売り文句にするブランドは昔から多い。しかし、日本では『パリコレ』とひと口に言いますが、正式には『パリ・ファッションウィーク』であり、その『公式スケジュール』に記載されているブランドしか“出た”と言ってはいけない。
それ以外は“『パリ・ファッションウィーク』会期中に、非公式のショーをパリでやった”だけ。それを“パリコレに出た”と勘違いさせる。公式スケジュールに記載され、認められるのは厳しい選考をクリアしたブランドだけで、それ以外は『パリコレ』ではありません」
「パリコレに出ました」と聞くと、なんだかすごそうで、本場に認められた感を持たれる。
「パリコレという箔をつけたいブランドは少なくなく、そのためのエージェントもいる。パリコレみたいな会場を用意してくれて、パリコレみたいな演出をしてくれる。それをもってブランドは日本で“パリコレに出ました”とするやり口です。詐欺とはいえないけど、詐欺的というか」
このたびアンミカは『FOUR SIS & CO.』のショーに出演したもよう。
「公式スケジュールにそのブランドの名前はありませんでしたので、『パリ・ファッションウィーク』には参加していません。この問題はモデルさんにも同じことがいえます。“『パリ・ファッションウィーク』と同じ時期にパリでショーを開催・出演”は、よそでとれたマグロを大間で捌いて『大間産本マグロ』と言うような“産地偽装”に近い。アンミカさんはSNSの文面をちょこちょこ修正している様子なので、わかって“パリコレ”と勘違いしてもらえるように書いていたのではないかと。50代であのスタイル、そして活躍は素晴らしいのですが……」
「白って200色あんねん」だとしても、「パリコレにも種類があんねん」は筋が通らない?