目次
Page 1
ー 「お前が否定的なこと言うな」

 NHK連続テレビ小説『おむすび』でヒロインの米田結を演じる女優の橋本環奈の発するセリフにネット上で“物言い”がついている。

「お前が否定的なこと言うな」

 『おむすび』では結の半生が描かれていて、これまで、福岡の少女時代、神戸の専門学校時代などが舞台となってきた。結は夢だった栄養管理士の資格を取得し大阪の病院で働くも、2月からはドラマの時間が6年進み、恋人と結婚して娘が生まれている。

 私生活では独身の橋本が“子育てママ”を演じているが、実際に苦労を感じさせるシーンはなく、違和感を示す声が相次いでいた。特にツッコミが入ってしまったのが3月26日放送の第123話だと指摘するのはエンタメ系ライターだ。

「結の姉である仲里依紗演じる歩が、阪神・淡路大震災大震災で亡くなった親友の真紀にそっくりな身寄りのない少女・田原詩を、自分の手元に引き取って育てたいと結に相談します。しかし結は『詩ちゃんの人生を背負うことになる』『子どもを育てるってそういうことやけん』と姉を説諭するのですが、この流れにツッコミが入ってしまったのです」

 ネット上でも《自分の子供の人生を背負ってきていないお前が否定的なこと言うな!》《結さんの子育て奮闘がドラマで描かれてないから違和感大ありなんですけど》といった声が相次いでいる。

 結が子育てに苦悩する描写があればこのセリフは説得力を持ったのだろうが、とにかく“薄っぺらい”と感じた視聴者が多いようだ。

 このほか《結って、部屋の端っこと端っことか、子役と異様に距離空けて喋るけど橋本環奈ちゃんが子役との接触NGとかあるの?》といった声も。

 そもそも『おむすび』に関してはツッコミどころ満載の作品だったと前出のライターが語る。

ヒロインの結は平成元年生まれであり、高校時代はギャルカルチャーにどっぷりと染まっている設定。しかし、ファッションなどに違和感を示す声も相次ぎました。近過去を描いているので、当時の空気を実際に知る視聴者からの批判が生じているのでしょう。

 さらに、学生時代から社会人、さらに結婚・出産まで展開がポンポンと進んでゆくので、どうしてもスートリー運びが単調、雑になっている指摘も聞かれます。異色の朝ドラであるのは間違いないのですが、最終回を目前にしても酷評が消えないのは残念ではありますね

 橋本は『おむすび』の撮影と並行して、舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン講演や、3年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会を務めるなど多忙な日々を送ってきたが、もう少し『おむすび』の仕事に注力してもよかったかもしれない。