「今回の晩餐会は、実に久しぶりに行われたため、そもそも全体的に進行がぎこちなかったようです。愛子さまだけでなく、至るところで細かなアクシデントがあったと聞いています。特に愛子さまは初めての晩餐会参加であり、式部職であるこの女性職員は特に気を配るように言われていたのでは。

 映像をよく見るとわかるのですが、愛子さまは、緊張のためか、椅子の前にうまく入り込めなかったか、もしくは座ろうとするしぐさをしています。それで女性職員が気を利かせ、慌てて愛子さまの椅子を引いてしまったのでしょう。そういう場合、皇族に『まだです!』と言うわけにもいきませんから。

 陛下や大統領がいらっしゃったら大変なことだけれど、この段階ではまだ陛下も大統領も入場されていなかった。晩餐会が始まる前のことなので、いわば本番前の動きです。本来はたいしたことではありません。今回は中継をされていて国民の注視があった。宮内庁としても、そこだけ切り取られて問題にされるのは…と考えているでしょう」(元宮内庁関係者)

皇室外交で愛子さまにかかる重責

 また、鴨場接待の件と、秋篠宮家との関係についてもこう説明する。

「女性職員は式部職であり、宮内庁の国家公務員です。秋篠宮家とは直接の関係はありません。式部職職員ですから、皇族と一緒に写真に収まる機会があっても何ら不思議ではありません。鴨場接待の件も、後から蒸し返されたことであって、こちらもよくあることです。確かに、もともと手際のいい人ではなかったかもしれませんが…。彼女の責任でもないですし、意図があるはずはないでしょう」(同・元宮内庁関係者)

ブラジルのルラ大統領夫妻を歓迎した宮中晩餐会の様子(宮内庁の公式インスタグラムより)
ブラジルのルラ大統領夫妻を歓迎した宮中晩餐会の様子(宮内庁の公式インスタグラムより)
【写真】「恥をかかせるな」物議を醸した晩餐会での愛子さま

 それよりも「気になることがある」と語るのは、皇室に詳しい評論家の八幡和郎さんだ。

「皇室外交での公務の担い手不足は深刻です。雅子さまの体調がゆえに、令和以降の両陛下の外国訪問はインドネシア、英国、それに今年7月に予定されるモンゴルくらいですし、日程もご体調に配慮したものになっています。今年は、佳子さまが長期のブラジルご訪問という大役を引き受けられますが、愛子さまも単独での海外ご訪問も早く実現してほしいし、陛下とおふたりでの海外訪問も検討されたらいい。

 一方、一部週刊誌が、来年あたり、天皇ご一家でスイスにスキー旅行に行かれるのでないかと報道していましたが、各国王室との親交を深めるためだったら、大人数での国賓訪問などよりそういう形で、少人数でゆったりご旅行されるほうがいいと思います」

 とはいえ愛子さまの本格的な国際親善は始まったばかり。国民としてもますますご活躍されることを期待したいものだ。