
2023年6月に元フジテレビの女性アナウンサーに性暴力を加える、あわや“警察沙汰”のトラブルを起こして、2024年1月をもって芸能界から去った元SMAP・中居正広もかつて“仕事の悩み”を訴えていた。
【たぶんですよ、おそらく俺、トラブルが起きそうな気がする。『のんびりなかい』がトラブったときに“そりゃそうだ”って思ってください。“そんな感じでやってたらそうなるよ”って】
2020年4月のニッポン放送『中居正広 ON & ON AIR』でこぼしていたのは、本業のタレント以外の業務に追われる日々で、よほどストレスを抱えていたのか、【俺、戻ろうかな】とジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)への出戻りも示唆。
また2024年4月25日のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』でも、岡村隆史が芸能界で“フリー転向者”が続出していることに触れ、中居から「いや、ならない方がいいよ大変だから」と止められたことを明かしている。
2024年3月に26年間所属した『フラーム』から独立した広末、2020年3月に34年間所属した旧ジャニーズ事務所を去った中居は、それぞれ個人事務所を立ち上げて自ら代表取締役に就任して“兼業”。HP開設をはじめ、営業やスケジュール管理もこなしていたと見られる。
自ら交渉の場に立って仕事をとる
多数のタレントのマネジメントを請け負う老舗芸能プロ・チーフマネージャーによると、
「広末さんも中居さんも、サポートしてくれるマネージャーが付いてはいたとは思いますが、これまで労せずしてスケジュールが埋まっていた環境とは打って変わり、自ら交渉の場について仕事をとるプレッシャーと気苦労は想像以上。もちろん、この激務によるストレスを溜め込んだ末の蛮行、とは言いませんが、心身への影響は少なからずあったのかなと」
ともに“社会”を知る前の10代から芸能界に飛び込み、前事務所では至れり尽くせりの“女王様・王様”扱いを受けてきた広末と中居。そんな彼らが、自分で選んだ独立とはいえ、突如“社会人”としての振る舞いを求められることに戸惑いもあっただろう。
「広末さんが吐露した“やめたい逃げたい”は、心が壊れる前の“SOS”だったように思います。被害者を出してしまった以上は同情の余地もありませんが、仕事を終えた出張先から自らハンドルを握って帰京しなければならない、そんな些細なストレスの積み重ねも“爆発”の一因になったのでは?」(前出・芸能プロマネージャー)
それでも広末と中居、身勝手な行動で被害者の心を傷つけ、大きなストレスを与えてしまったことは許されない。