ロバーツ監督が大谷らドジャースの選手がWBCに出場することについて、
「選手が出たいと言えば、もちろんサポートする」
と容認するコメントをすると、それを聞いた侍ジャパンの井端弘和監督も、
「非常にありがたい話。ケガなく今シーズンを終えて来年のWBCに来てもらえたら非常にありがたいです」
と期待を口にした。
出場を後押しする“放映権料ビジネス”
「井端監督は2月にドジャースのキャンプを視察。大谷選手のほか、山本由伸投手や佐々木朗希投手とコミュニケーションを取っていました。大谷選手本人とはシーズン中邪魔をしないためにも出場交渉はオフシーズンになるようです」(前出・スポーツ紙記者)
大谷の出場や投手としての起用の可能性をメジャーリーグ研究家の友成那智さんに聞いた。
「メジャーリーグは高額な放映権料を得たいという思惑もあり、WBCに前回から本格的に力を入れ始めました。スター選手を出したことでこれまで以上に注目された大会になりましたが、来年はそれ以上を目指すでしょう。メジャーリーグからすると、WBCへの関心や視聴率が高い日本からの放映権料が欲しい。日本選手の出場はメジャーリーグ側が何としても後押ししたいでしょう。なので、大谷選手も問題なく出場できると思います」
どんな裏事情であれ、出場は認められそう。ただ、やはり投手としては厳しいという。
「大谷選手を投手として起用するのはドジャースが難色を示すかもしれません。大谷選手は2023年、WBCに出るために調整を早めた結果、9月に右肘を手術することになりました。そのトラウマがありますし、3度目の手術となれば投手としての選手生命は“終わり”。大型契約を結んだドジャースとしては何としても避けたいでしょう。大谷選手が投げるとしてもアメリカに移動する準々決勝以降になるかもしれません」(友成さん)