「結局、努力をしている少年が好きなんです。その努力もジャニーさんが見ているところでアピールするんじゃなくて、陰で努力する子が好きですよね。そういう子がなぜいいかというと、純粋に美しいからです。
孤独で頑張る姿からは、なんともいえない哀愁がにじみ出る。ジャニーさんは昔から、スターという存在が、どこかしら哀愁をたたえる姿に美意識を感じていたようです。隠れ必須条件ともいえるのが、万人の心を惹く哀愁なんだと思います」
ただし、小菅氏は哀愁を必須条件の中には入れていない。それには理由があった。
「この哀愁を持っていたのは多くのジャニーズアイドルの中でも郷ひろみ、堂本光一、滝沢秀明くらい。ジャニーさんがいちばん惚れ込んでいたのは私見ですが、ひろみだったと思いますよ。だから、哀愁は大切。だけど、ほかのアイドルに共通する要素じゃない天性の資質なので、あえてはずしました」
もしも、その哀愁を出すことができれば、今すぐにでも息子をスターにできる!?
「う〜ん、それよりも、この10個の条件のうちの1つでも2つでもクリアしようと努めたほうが現実的です。たとえ、ジャニーズアイドルになれなくても、笑顔が素敵な子になるなら、十分に意義があるんじゃないですか。この著作はそういう、愛される美しい子に育てるヒントにもなると思います」