「クリスマスシーズンは、夫の浮気調査依頼が急増します。浮気相手と会う確率が高く、現場を押さえやすいのです」

 と教えてくれたのは、原一探偵事務所の若梅秀孝さん。

 しかし、いざ探偵事務所に依頼するとなると……不安がいっぱい。そこで、どのように浮気調査が行われるのか探偵の仕事に密着取材しました。協力してくれたのは原一探偵事務所。TBSテレビ『徳光和夫の感動再会“逢いたい”』など有名番組の調査を担当し、解決件数も7万件以上と実力派です。

 今回は調査員の教育として行っている実践さながらの現場を、浮気調査に興味津々の主婦たちと体験。スタッフが夫と浮気相手役となり行き先は2人任せ。どこに向かうかわからない車を、調査員とともに追跡します!

所有する調査車両は100台以上。なんと自動車整備工場まで完備!

 さっそく駐車場へ向かうと……、広大な敷地に乗用車がズラーリ。

「こちらは、すべて当社の調査車両です」(以下、若梅さん)

 な、なんと100台以上も調査車両を保有しているそう。中には運送業者のような小型車も……。

「この車は、張り込み用の特殊車両で、前面と側面にカメラを仕掛けています」

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 一同、驚き! よ〜く見ると小さな穴があり、ここがカメラになっているのだ。荷物室を開けると、調査機材がビッシリ。まさか、会社名まで書いてある運送車が調査車両だなんて……しかも、

「当社は自動車整備工場を備えており、会社名や外装は定期的に変更しています」

 今回は、2台のセダンと1台のバイクで追跡します。記者はセダンに乗り込み調査開始! 対象車が見えなくなりそうな距離をあけて、スタート。

「すぐ後を走ると尾行しているのがわかってしまうので、間に数台の車を入れます」

 ほかの調査員とは無線を使って連絡をとっている。

「あいだ2、あか、15……」

 ???……。これは対象車との間に車が2台だとか、先の信号が赤だとか、先頭車がほかのメンバーへ隠語といわれる仲間内でしか通じない言葉を使って伝えるのだ。

 しばらく進むと、記者が乗った車はコンビニのパーキングへ入ってしまいました。

「同じ車がずっと後ろを走っていると警戒されるので、コンビニへ入るふりをして先頭車を交代します」

 そのタイミングが絶妙! 素早く交代すると、今度は先頭車のナビゲートに従う。「右、左」と指示があるが、どこをどう走っているのか記者にはまったくわかりません。数回、先頭車が入れ替わり、追跡していくと、急に対象車が細い路地へ! すると、バイクに乗った調査員がサーッと路地へ入っていく。その連携プレーはお見事!