「右脳と左脳の両方にバランスよく枝が分かれている脳は『社会脳』といわれ、将来、成功してビッグな人になる可能性が高い」と話すのは、小児科医で脳画像診断医の加藤俊徳先生。
「脳の中には、家の住所のような番地があります。同じことばかりしていると、同じ番地ばかり使ってしまい社会脳が育ちません。“へぇ~、そうなんだ”という発見が、脳の違う番地を使うことにつながります」
さらに発見から興味を引き出して、ワクワクするアクションを起こして脳を動かす。例えば、花火の面白ネタを知る(準備)→実際に花火を見る(アクション)→体験したことを書く(アウトプット)、の3つのステップで社会脳は育っていくという。というわけで、子どもの“へぇ~体験”の入口になる面白ネタを集めてみました。第3弾は、女の子も大好きな【エンタメ篇】。
◆穴子さんはああ見えて27歳
「マスオの会社の同僚・穴子は年配に見られがちですが、27歳だといわれています」(アニメ評論家の多根清史さん)
マスオが28歳なので、同僚である穴子も20代。ほかにも、サザエが24歳、波平が54歳と意外と若い。ちなみに、磯野家は高学歴者が多いという話も。
「マスオは早稲田大学卒業。フネも、あの時代では高学歴の女学校を出ています」
磯野家ばかりではない。
「穴子は京大、ノリスケは東大、妻のタイコさんは立教大などといった説があります。ただし真偽のほどは定かではありません」
波平が京都大学卒業という噂もあるけれど……?
「これは声優の故・永井一郎氏の経歴と混同されているのではないでしょうか」
◆タラちゃんにはヒトデちゃんという妹がいる
国民的アニメ『サザエさん』。主人公であるサザエの子どもは、“タラちゃん”ことタラオの1人のみ。ところが、
「タラちゃんの妹と思われる人物が、原作には1度だけ出てきます」と、前出の多根さん。
「昭和29年に文藝春秋社から発刊された『漫画讀本』の創刊号に掲載された『サザエさん一家の未来予想図』という話です。そこには、10年後のサザエ一家の予想図が描かれており、その中に背格好からタラちゃんの妹にあたる子が書かれています。名前はヒトデちゃんです」
しかし、アニメでは、登場人物は年をとることがないため、残念ながらヒトデちゃんの登場が叶うことはなさそうだ。
◆『トイ・ストーリー3』にトトロが出演していた
『トイ・ストーリー』といえば、ディズニー・ピクサー社の大ヒットアニメ映画。2010年に公開された3作目『トイ・ストーリー3』に、日本が誇るスタジオジブリのトトロが登場しているとか。
「実は監督であるジョン・ラセターと宮崎駿氏は、会社ぐるみで長い付き合いのある間柄。ジブリ側が、トトロをおもちゃとして登場させたいというピクサーの要望を快諾したそうです」(前出の多根さん)
アニメのなかのおもちゃとしてなら……ということで、特別に出演しているトトロ。
「トトロは、いろんなシーンで登場します。トイ・ストーリーのキャラクターたちとのかけ合いもおもしろいですよ」
◆スネオにはスネツグという弟がいる
シリーズ36作目となる映画『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』が来春公開される『ドラえもん』。その主要キャラクターであるスネオに、スネツグという弟がいるのだ。登場回数が少ないのはなぜ?
「スネツグはニューヨークにいる叔父の家に養子に出されたため、登場回数が少ないのです」(前出の多根さん)
作者の藤子・F・不二雄自身、スネツグの存在をすっかり忘れてしまっていた……という噂もある。
「ほかにも原作には、のび太のクラスで2番目に勉強ができるガリベンくん(もちろん1番は出木杉くん)、のび太よりダメなクラスメートの多目くんなど、マイナーだけど味のあるキャラクターが登場しています」
◆ピカチュウは1度だけ日本語を話した!
「はい、テレビ東京のCMで、当時の局のキャッチフレーズを話しました」と、前出の多根さん。
かわいらしい表情で「ピカピカ」「ピピピー」と、独自の“ピカチュウ語で”おしゃべりするイメージが強い、ポケットモンスターのピカチュウ。
「実は1度といわず、普通にしゃべることがあるんですよ。もちろん、アニメ放送の中ではピカチュウ語しか話しません。しかし、関連ゲームの『ポケモン不思議のダンジョン』では、日本語をしゃべっています。アニメのイメージを壊さないよう、違う声優さんが起用されていますけどね」