2002年に周りの反対を押し切り、バツ2の辻仁成と電撃結婚をした中山美穂。パリに移住してからは芸能活動を休止し、2004 年に長男を出産。主婦業と育児に専念し、円満な家庭生活を送っていた二人だったが――。
「パリに行ったのは美穂さんの意向で、“芸能人の子ども”と見られない環境で長男を育てたかったそうです。それは“家庭の中に女優の中山美穂を持ち込むのはよくない”と思っていた辻さんの希望でもあったそうですよ」(ファッション誌編集者)
パリでの幸せな暮らしぶりは、雑誌の連載やインタビューを通してたびたび語られた。
「辻さんは料理を作ったり、おむつを替えたりと、比較的家事や子育てに協力的だったそうです。美穂さんは、昼は子どもと遊んで夜は3人で食卓を囲む、そんな“シンプルな日常が楽しい”とよく話していましたよ」(前出・編集者)
2001 年に雑誌の対談で初めて出会った際に、辻が中山に“やっと会えたね”と声をかけたことは有名だ。
一方、彼女も対談を続けるうちに、「もしかしてこの人がパートナーなのでは」と思ったという。しかし、わずか8か月後の入籍というのは、あまりにも性急だった。
「記者会見も事務所発表もない突然の結婚は、さすがに異例でしたね。もともとバツ2の辻さんとの交際に、美穂さんの周りは反対していました。だけど一途な美穂さんは、余計に辻さんにのめり込んでいったんです。事務所にすら知らせずに勝手に入籍してしまったので、辻さんは芸能界のルールを破ったと非難されましたよ」(芸能プロ関係者)
結婚によって、美穂の主演が決まっていた『サヨナライツカ』の製作は延期。芸能界で築き上げた地位を放り出してまで手に入れた結婚生活だったが、次第に順調に見えた暮らしにも影が差す……。
「辻さんはもともと音楽活動もしていましたが、ある時期から方向性が変わってきました。髪をサラサラのロン毛にして、中性的なファッションを好むようになったんです。息子さんもそれを嫌がっていましたが、自分流を曲げませんでした。そのくせ、美穂さんが外を出歩くことは気に入らないんです。美穂さんは家に縛りつけられる生活に疲れ、好き勝手している辻さんにだんだん疑問を持ち始めたそうです」(前出・編集者)
結婚当初から、辻は美穂の仕事をコントロールしようとしていた。『サヨナライツカ』が延期になったのも、辻が口を出したことが原因らしい。
「辻さんは脚本だけでなく監督もやりたかったようです。でも、映画監督としての能力はあまり評価されていないので、別の監督を立てることになり、モメてしまったんです」(前出・映画製作会社関係者)