9月24日、乳がんのため右乳房の全摘出手術を受けたタレントの北斗晶。10月3日に退院して所属事務所で夫・佐々木健介とともに会見を開いた。
主治医から「5年後の生存率が50%と告げられた」ことなどを告白。涙ながらに赤裸々に語る北斗の姿を見て、お茶の間で涙した人も多いだろう。実は、この会見の現場でも同じような姿が見られた。
記者が会場に到着すると、事務所のスタッフから、お茶と『しばられ地蔵本舗えびす 満願 栗どら焼き』が報道陣に振る舞われた。
会場となった場所は、もともとプロレスの門下生の寮だったようだ。そこまで広くない部屋にはキャパオーバーとも思えるほどの取材陣が殺到したため、会見前から滝のような汗をかいている報道陣も多かった。
午後1時ごろ、北斗晶と健介が登場。出血量が多く、3日遅れての退院だったというが、「まずは、みなさんお休みのところすみません。埼玉の田舎まで来ていただいて……」 と、取材に訪れた報道陣を労わった。
途中、北斗は何度もせき込み、報道陣に促されてお茶を口にした。乳がんの宣告をされてから、実は健介のほうが10キロ近くやせてしまったという。
「ふたりとも薬がないと眠れなくなってしまった時期もあり、これから先のことを想像すると、不安でしょうがなく、家族にはただそばにいてほしかった」
と震える声で話す北斗の姿を見て、健介はもちろん、取材陣や事務所関係者も次第に涙ぐむ。
当初、20分を予定していた会見は40分近く行われた。最後に関係者から花束とひと言をかけられると、それまで目に涙を浮かべる程度だった北斗が、
「泣かないようにと思っていたんだけど、すみません」
と泣き崩れた。その姿を見た多くの報道陣も涙をこらえなくなったようで、同じく大粒の涙を流し始めていた。
会見終了後、「待っていますから!」と取材陣から声があがると、「ありがとうございます」と連呼。報道陣の大きな拍手に見送られ、ふたりは会場を後にした。
会見終了後、機材を撤収して部屋から出た報道陣を待ち構えていた北斗と健介。退院した直後で万全ではない体調の中、訪れた報道陣ひとりひとりに挨拶。見送るふたりの姿を見て、さらに涙していた報道陣の姿もあった。