本屋さんでは売っていない、松任谷由実の新しい本。それは、ユーミンの歌詞を味わいながら、美しい字を習得できちゃう1冊だった! 彼女のラジオ番組から生まれたという本の制作秘話と、字をうまく書くコツ、さらに歌詞にまつわる新エピソードをご紹介
STEP1
各曲とも同じ構成で、最初は歌詞全体のお手本ページ。使用した筆記用具も記載。QRコードつきなので、スマートフォンでアクセスすれば視聴可能。ユーミンの曲にまつわるコメントも
STEP2
美しく書くコツを意識しながら抽出されたフレーズを大きめに書いて特徴をとらえよう。本書ではマス目の行のほか、縦に罫線が入った行、白紙の行が2本と各フレーズを4回練習できる
「淡」の火のように同じパーツが組み合わさっている場合は、字の大きさやタッチに少し変化をつけるとより立体的に。「光」は1画目の縦線をマスの中心から書き始め、それを軸にまとめてゆきます。下の2画のにんにょうは伸びやかに堂々と。「俄」の6画目、8画目は縦線のほぼ真ん中を切るようにはらうとバランスよくまとまります
「溢」や「涙」のはらいの部分は左右の線質の違いや強弱を意識し、呼吸を添えながら書きましょう。また皿や田のような囲いのある左右対称の字は、中の空間をできるだけ均等に区切るときれいに見えます
「春」の横三本線は平行に単調に書くのではなく、やや向きに変化をつけると字に安定感が出ます。「遠」のの部分は丁寧に。しんにょうの右に流れる線は徐々に力を加えながら坂道をえがき、線を最後まで目で追いながらスーッと力を抜いてゆくと躍動感が出ます。線に命を吹き込むイメージで
ひらがなは漢字よりやや控えめな大きさで書き、線に強弱をつけながら柔らかな曲線の世界を楽しんで書いてみましょう。「く」のもとになっている漢字は「久」ですので、起点と終点を線で結んだとき、終点のほうがやや右に出るバランスで
STEP3
お手本を参考にして歌詞を全部書いてみる。その前に、見本の字を上からなぞって書くのもオススメ。詞の世界観に気持ちを傾けながら、姿勢や目線に気をつけてトライしてみては?