――その時に表に出る仕事が向いていると思ったんですか?
「表に出るほうが楽しいと思いましたし、裏方ってすごく大変だなと実感しました。学生がやる規模ですら本当に大変だったので」
――出身は鹿児島ですが、なぜ熊本の大学に?
「行ける国立大学がそこだったので。特に深い理由もなく。その時は芸能界に入ろうとは考えてもいなかったですね。高校卒業する時は学校の先生になろうと思っていました。でも法学部に受かったし弁護士になれたらいいなと思って。でもそうは甘くなかったです」
――バスケットでは県代表になったんですよね。
「バスケットをするために強い高校に行っていたんです。そこで3年間本気でやっていたので。それこそ丸刈り頭にしてやっていたので、逆に高校の時はそれしか思い出がないですね」
――高校時代はひたすらバスケ?
「バスケと勉強。文武両道でした」
――当時のバスケ仲間は芸能界入りして驚いているのでは?
「驚いていましたね。テレビに出た時もすぐに連絡してくれますよ。当時のバスケ部の監督がまだ現役で学校にいて、『仮面ライダー』に出ていることもすぐにチェックしてくれたというのを友達から聞きました。厳しい監督だったんですけど、会いに行ったらすごく喜んでくれていましたね。地元を挙げて応援してくれるみたいです」
――バスケの道を選ぶ気はなかったんですか?
「一生懸命やることは得意だったんですけど技術的なことが苦手だったので、これは才能がないから高校で終わりにしようと」
――大学卒業後に上京することに不安はなかったですか?
「この仕事をやりたいほうに意識が集中しすぎていて、不安よりは期待のほうが大きかったのであまり感じませんでしたね」
――東京に来て驚いたことは?
「人の多さですね。東京の平日が鹿児島が本気出したときと一緒(笑)。元旦の神社とかはすごいんですけど、それが普段の渋谷って感じで。夜はすごいのでいまだにビックリします。平日なのになんでこんなに人が多いんだろうって」
――一人暮らしを始めてみて、大変なことは?
「料理は苦手ですね。帰ってきて一人で作ろうとはなかなかならないですよね。食べ物のことだからちゃんとしたいなとは思っているんですけど」
――役者さんは食事に気を遣っている方が多いですよね。
「でも周りにいる子は結構、不摂生している子が多いから、まぁいいのかなって(笑)」
――ちなみに得意料理や好きな食べものは?
「蕎麦とか」