筋トレとともに、良質なタンパク質をとることも大事。

「肉、魚、大豆、卵、乳製品などバランスよく良質なタンパク質をとりましょう。ボディビルダーになるのが目標ではないので、あえてプロテイン食品をとる必要はありません。いつもの食事で良質なタンパク質をとっていれば十分です」(和田先生)

 材料がないと筋肉は作られない。魚は健康食品といわれるが、毎日、同じタンパク質をとるのではなく、変化をつけるのも大事。食品によって成分が違うので、魚だけ、肉だけと偏らず、種類を変えてとったほうがいいという。

 筋肉は何もしないと減る一方。筋肉量が標準値でも油断は禁物。こまめに測って自分の筋肉量をコントロールするのがベスト。

「女性は筋肉量が増えにくいので、筋肉の“質”もわかるタニタの体組成計を使って、モチベーションを上げてみてはいかがですか?」(タニタ開発部の内山さん)

 筋肉量は目に見えて上がりにくいが、筋肉の“質”は数週間で結果が現れるそうだ。

「年齢とともに、筋肉の中に硬い線維や脂肪など余計なものをため込む傾向にあります。筋肉量だけでなく筋肉の質にも目を向けるといいかもしれません」(内山さん)

 健康診断の数値、筋肉量、体脂肪率など自分の身体全体を知ることが、隠れメタボ対策の基本。予防には年齢や体力に合わせた筋トレとバランスのいいタンパク質をとること。