本日放送される松本清張二夜連続ドラマスペシャル第一夜『地方紙を買う女~作家・杉本隆治の推理』(テレビ朝日系・夜9時~)。
「松本清張作品は物語や謎解きに奥行きがあって、深いという印象があります」
主演する田村正和はそうコメント。これまで数多くの清張作品に出演している田村は、今作では新聞連載に作家生命をかけた小説家の杉本隆治を演じる。
『地方紙を買う女』の舞台は石川県の金沢。東京から金沢に移住して、地方紙で連載中の小説家・杉本(田村正和)は、購読を申し込んだ東京在住の女性・潮田芳子(広末涼子)の言動を不審に思う。
その理由が、新聞で報じられた他殺の可能性が疑われる心中事件の記事にあると疑い、真実を追う。
同作で田村と共演する広末、杉本のアシスタント役の水川あさみは、どちらも10数年前に田村と父娘役を演じている。今回、久しぶりの共演を喜ぶと同時に、大変な緊張感を持って現場に臨んでいる。
「田村さんと共演する役者のキャスティングは慎重になります。旬や人気だからといった理由だけでは無理です。田村さんは現場では、“ワンチャンス主義”。ドラマの撮影はリハーサルを含め、同じシーンを少なくとも3回は撮るものですが、田村さんの場合は、ほぼ1回でOKを出さなくてはなりません」(内山聖子ゼネラルプロデューサー)
ほぼオールロケで行われたが、現地では、こんなエピソードが。
「金沢ロケでは、居酒屋での食事会に、田村さんが顔を出したんです。田村さんは人前で食事をしないし、トイレに行く姿も見せることがない方。なので、居酒屋に姿を見せたのは驚きでした。
普段はワインとビールしか飲まない方なのに、地のものをつまみながら焼酎を飲んでいました(笑い)」
芸者役で田村と初共演したAKB48の渡辺麻友が『恋するフォーチュンクッキー』を熱唱し、新聞記者役の片瀬那奈が、AKB48ばりにキレキレのダンスを披露するという余興に、田村は大喜びしたそう。