松本清張二夜連続ドラマスペシャル第二夜『黒い樹海』(テレビ朝日系・3月13日・日曜夜9時~)。
第2夜の『黒い樹海』のヒロイン・笠原祥子役の北川景子は、初めての清張作品だが、2作品をこう分析する。
「『地方紙を買う女』は、おそらく誰もがうなずく“ザ・松本清張”! 対する『黒い樹海』は全体的に役者も若いですし、いい意味でイメージが多少変わる“新しい松本清張”かな」
内山聖子ゼネラルプロデューサーは、両作品に共通するのは“旅情”という。
「まず『地方紙を買う女』の撮影を始めたんです。雄々しい能登の日本海や断崖絶壁など、旅情感あふれる作品の予感がしたので、まったくタッチの違うもう1作をと思い、『黒い樹海』の制作を決めました。こちらは原作とは違いますが、北アルプスを望む真っ白な雪景色の美しい映像が撮れました」
『黒い樹海』は、長野県を中心に展開。姉の事故死に疑念を抱いた祥子(北川景子)は、魑魅魍魎のような“容疑者たち”が次々と不審死を遂げ、恐怖に包まれる。それでも、ひたすら姉の死の真相を求め、孤独な調査を進めていく。
『黒い樹海』は、北川をはじめ、昨年、同局の連続ドラマに初主演した向井理、沢村一樹らをキャスティングした。
「真意の読めない“黒い向井君”が炸裂しますし、沢村さんは『ドクターズ』とはまるで違った謎の医師を好演してくれました。ほかにも容疑者と目される登場人物は、みんな仮面をかぶった役なので、難しいお芝居をこなしてくれる方にお願いしました」((内山聖子ゼネラルプロデューサー)
そしてこう続ける。
「『地方紙を買う女』は、男性主役と女性2人、『黒い樹海』は、女性主役と男性2人という組み合わせの主要キャストになったのは、偶然の産物です(笑い)。世代を代表する2大俳優の魅力が詰まったドラマを、2夜連続で楽しんでいただければと思います」