高橋克実、現場で熱血指導
『時をかける少女』(日テレ系)は、これまで映画化とドラマ化がそれぞれ4回ずつ。原作は筒井康隆の小説で、新たなヒロインは黒島結菜。
「大林宣彦さんが監督した'83年の作品は、原田知世さんのデビュー作。どうしても彼女のイメージが強いので、黒島さんはプレッシャーを感じているでしょうね。そんななか、“お好み焼き店”の店主役の高橋克実さんが現場を盛り上げてくれてます。
本当に焼き方が上手でセットの鉄板で“アッ! 叩いちゃダメ! 空気を入れちゃダメ”と作り方を熱血指導していますよ。高橋さんのおかげで現場の空気もよくなっています」(現場スタッフ)
寺尾聰「殴る芝居は遠慮しないでやって」
『仰げば尊し』(TBS系)も若手出演者が多い。
「学園ドラマなので、生徒役の俳優さんでいっぱい。寺尾聰さんは吹奏楽部を指導する元ミュージシャンの役で、“久しぶりだね、こんな芝居。最近アクションないから(殴る芝居は)遠慮しないで当てるつもりでやって”と不良生徒役の若手俳優をけしかけていました」(制作スタッフ)
彼らは、寺尾がかつて石原軍団で暴れ回っていたことを知らないかも。
「寺尾さんは撮影の合間に若手と音楽の話題で盛り上がっていました。不良グループの生徒は暑い中で学ランを着て演技をしなくてはならないので、寺尾さんは“これは老いも若きもキツい”と同情してました」(制作スタッフ)
黒木瞳、色気がありすぎて現場が…
自分のニセモノに人生を乗っ取られるというミステリアスなドラマが『そして、誰もいなくなった』(日テレ系)。先の読めない展開で、登場人物は“怪しいやつ”ばかり。
「みんな、ひとクセあるキャラクターなので、役者魂に火がついたようです。藤原竜也さん、玉山鉄二さん、黒木瞳さんが相対するシーンの撮影では、全員、楽屋にこもって役作りに専念していました」(番組スタッフ)
藤原は黒木の芝居を見て“勉強になりますね”と絶賛。ただ、黒木をめぐってはちょっと困った事態が発生。
「藤原さんの母親役なのですが、妙に若いので“母親に見えない”んです。若手スタッフが情熱的な視線を向けるので、藤原さんから“俺のお母さん役だぞ。何考えているんだ、このスタッフは!”とイジられていました」(番組スタッフ)
ロケ現場でも予期せぬトラブルが。
「警察署の場面は都内の私立大学の講堂を使っています。歴史ある大学の建物は重厚な造りなので、よく警察のセットとして使われますね。事情を知らない学生さんは、パトカーと警官(役)の人がいたので“何かあったんじゃ……”と心配していましたよ(笑)」(制作会社関係者)