「承子さまは’04年から’08年まで眞子さまと同じエディンバラ大学に留学しましたが、インターネット上のサイトで、赤裸々な私生活を明かされていることが発覚。
過激な内容の一部には、なりすましの第三者による書き込みもあったようですが、承子さまには"奔放プリンセス"のイメージがついてしまいました」(前出・記者)
ホームステイや留学ではないが、天皇陛下も若かりし皇太子時代にイギリスなど欧米諸国を半年間にわたって訪問されている。
「おそらく天皇陛下の一生を通じ最も記憶に残る外遊といえば、昭和28(’53)年のこの外遊でしょう」
と述べるのは、近著に『天皇への道』(講談社文庫)がある元読売新聞宮内庁担当記者の吉田伸弥さん。
第2次世界大戦の終結からまだ8年。反日感情が各国に強く残るなか、昭和天皇のご名代として、イギリスのエリザベス女王の戴冠式に参列するために、船旅で欧米諸国を訪問された陛下─。
「当時は日本人が外国に行くこと自体がたいへんな経験でした。そんな中、19歳の若さで6か月の外遊を経験したことで、世界を見る目、人を見る目、そして歴史を見る目を養われたと思います。
いろいろな外国の指導者や王室の人たちと直接言葉を交わし、食事を共にし、人間的な触れ合いを経験したことが大きいと思います。当時のそうそうたる人物が歓迎してくれました」
このご訪問が陛下にもたらした影響について、吉田さんが続ける。
「ロンドンでは戴冠式の前後に、女王への謁見や園遊会、晩餐会などがありました。これらへの出席を通じ、民主主義国家における王室のあり方、英王室の歴史と伝統を学ばれたと思います。
街の中をわずかの随員を連れて自由に歩き、洋傘やネクタイを自分で金を払って買うという日本ではできなかった貴重な経験もしました」
それから60年後の’12年。心臓の冠動脈バイパス手術をした直後の陛下が、女王の即位60周年記念式典のために、ロンドンまで駆けつけられたことは記憶に新しい。