いくら夫の実家といっても、そこは“別家庭”。どうしてもなじめない、受け入れられない文化がそこにあった。
夫の実家で困ったシーンに遭遇したとき、どうしたらいいの? 実例エピソードをもとに、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんに聞いてみました。
■バスタオルは1枚をみんなで!
旦那の実家には、まだ独身の義弟と両親が住んでいるのですが、お風呂上がりのバスタオルは、1枚を3人が使い回しているんです。
「3人目はびしゃびしゃでしょ!?」と思いきや、使ったらベランダに直行して干して、次に入る人がベランダから、そのさほど乾いてないタオルを持ってお風呂へ行くんです。だから、結局3人目はびしゃびしゃなんですけどね。
私たち一家5人が帰省したときも、姑に「はい、これ“あなたたちの”タオルね」とバスタオル1枚渡されました。やっぱりか……。旦那が実家に住んでいるときは、4人で使い回していたっていうから驚き&納得。
それとなく姑に聞いてみると「お風呂上がりの身体はきれいだから」との返事が。うーん、家族だからなせるワザ? 洗濯の面ではかなりラクかもしれないけど、私はヤダな。
【池内さんのアドバイス】
これは嫌ならタオルを持参すればいいだけの話。もちろん持ってきたことはバレないように。ただの価値観の違いだし、よその家の文化に口を出してはダメですよ。
■いつまでたっても俺様口調が恥ずかしい
どうして団塊世代の男の人って、他人に対してすぐに声を荒らげるのでしょうか。同居している舅はすぐに声を荒らげます。
先日、私が帰宅して玄関を開けようとしたら、中から「だから、あとでまた来いって言ってるだろ!」と、いつもの舅のダミ声が。あわててドアを開けると、宅配便の人が困った顔をしていました。
どうやら、印鑑の場所がわからないからあとでまた来てくれと、頑なにサインを拒んだようです。まったく意味がわかりません。
家族みんなでごはんを食べに行ったときも、店員さんを「おい!」と呼んだり、上から目線で、命令口調で注文をしたり、こっちが恥ずかしくなりました。
【池内さんのアドバイス】
もうこれは性格だから仕方ないわよ。でも子どもの教育にはよくないから、外食するときなどは夫を通じて言葉遣いに気をつけてほしいと伝えてもいいかも。
■お義父さんはみ出てますよ!
義父はお風呂上がりだけでなく、夏場は毎日パンツ一丁です。もう見慣れているので、何とも思わないのですが、かなりアレが長い(?)ようで、毎回、アソコがはみ出ています(笑)。
4歳の息子が「じーじ、ゾウさん出てる~!」って、指をさすのですが「そうだね~そうだね~」と軽くあしらい、私の存在は気にならないようです。
うーん、やっぱり見たくないですね、とくに食事中は!
【池内さんのアドバイス】
男性だからわざと見せている可能性があるわよね。どうしても嫌なら夫に頼んで言ってもらうか、長めのステテコなんかプレゼントしてみては?
【プロフィール】
◎池内ひろ美
夫婦・家族問題評論家であり、日本女子力推進事業団の代表理事。テレビや講演などで夫婦や家族問題について鋭く分析。新刊『とりあえず結婚するという生き方』(ヨシモトブックス)好評発売中。