唐沢寿明の勢いにタジタジだった
再登場した坂口との重要なシーンは、彼のスケジュールの都合で3日間ほどで集中して撮影。その間、出番がなかった“魂のパートナー”花山伊佐次役の唐沢寿明は元気を十分に補充して現場入り。高畑は、その唐沢の勢いにタジタジだったという。
「ひと言でいえば、星野さんは“癒し”で、花山さんは“刺激”ですね。恋愛感情は絶対に星野さんだけど、花山さんとの結びつきは本当に強いです。
花山さんは考えや発想のきっかけをくれる人だし、日常を乱してくれる人だと思うんです。そういった刺激に疲れたときに癒してくれるのが星野さん。もしかしたら、常子はどちらかだけだと物足りないのかもしれないですね。
彼女はバイタリティーがある人だから、乱してもほしいし、癒してももらいたい。そのふたつが花山さんと星野さんというキャラクターに分かれている気がします」
雑誌『あなたの暮し』では、商品試験の記事が話題になり、会社も大きくなってきた。
「石けん、アイロン、トースター……。いろいろやってきましたね。トースターのときはセリフで“1460枚焼き上がりました!”というのがあるんですけど、自分で言っておきながら感動しました。
何かを最初に始めるのは、周りからネガティブなことも言われ、反感も買うだろうけど、やり続けないと新しい道は開けないんだな、って。花山さんも常子もカッコいいですよね。貫くってカッコいいなって」