ほめられ下手な女子への対処法

 対して、ほめられ慣れていない日本女性は「ありがとう」と言っておけばいいのに、いろいろ考えてしまい、次のようなリアクションを取りがちだと仁科さんは言います。代表的なリアクションは以下の3つ。

【1】「ほめても何も出ないですよ」(自虐)

【2】「身長が高くて、いいことなんてなかったです」(愚痴)

【3】「私、女子アナって憧れない」(反発)

「一見、ほめを否定されているような感じもしますが、他人から“どう見られたか”という自意識について本人たちが語っているわけです。これは彼女たちが求める“私の中に眠る魅力”を探す会話なので、十分手ごたえありです」

 3つの答えへの上手な対処法は以下の通り。

【1】の自虐は、実はほめられたくてしょうがない心の裏返しなので、疑問形で返しましょう。「なんでほめちゃいけないの?」もしくは「なんでそんなことを言うの?」でOKです。

【2】の愚痴には、他人から「どう見えるか」の自意識を利用しましょう。「人から見たら、うらやましいと思われるだろうけど、本人は大変なんだね」でまとめます。

【3】は、女性は「他人からどう見える」かという自意識の発達した生き物ですが、これは「女性同士の序列に敏感」と言い変えることもできます。女子アナより、キミのほうが“上”、「確かに女子アナって最近は、そうでもないもんね」と女性を持ち上げればいいのです。

「こうして女性をコツコツほめていき、“私は彼にとって世界一魅力的で、かけがえのない存在である”と思わせることができれば、女性は男性から離れることはありません」

<プロフィール>
◎仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、Twitterで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。2016年8月に男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)を上梓。