物語の中で、いちばん時間をともにしているのが三成。山本耕史とは'04年の大河ドラマ『新選組!』の続編で'06年に作られた『新選組!! 土方歳三最期の一日』から10年ぶりの共演。
「すごく久しぶりなんで、同窓会みたいな感じでしたね」
新選組の副長・土方を山本、函館政府の総裁・榎本武揚を愛之助が演じたが、今回の刑部と三成の関係に重なるようにも見える。
「確かにかぶるな、という気はしましたね。『新選組!!~』の土方もですけど、耕史くんが台本どおりの三成なんですよ。そういう意味ではすごくしっくりしていますね」
刑部を演じると決まったとき、愛之助が楽しみにしていたのが関ヶ原のシーン。
「第1話のオープニング(大坂の陣)を見て、壮大なロケを想像していたんですけど……、まさかのスタジオ撮影でした。今回はドラマのために、歌舞伎の舞台のお休みをいただいていたので、ロケに行けると楽しみにしていたんですけど(笑)。
でも、関ヶ原の戦いで三成に加勢するのを決めたシーンが、刑部としてちょっとアツくなれる瞬間。病に侵され、生きも絶え絶え、目もかすんで見えない身体で思いを告げる三成とのシーンは、すごくピリッとしたものがありました」