「このたびは! みなさまに多大なるご迷惑をおかけしてしまい……! 本当に! 申し訳ありませんでした!!」
絶叫の謝罪だった─。勾留されていた前橋署から姿を現した高畑裕太は、冒頭の言葉を述べると、深々と頭を下げた。下げ続けること約30秒。
「見た目はピシッとしていましたが、表情は不遜な感じで、睨みつけているようにも見えました。謝罪の言葉も妙に口調が強くハキハキしていて、ちょっと“異様”な感じでしたね」(現場にいたカメラマン)
双方の弁護人の話し合いによる急転直下の示談成立。強姦致傷の被害を受けたとされる40代女性との間に、いったい何があったのか。
高畑の顧問弁護士は、釈放の当日、報道陣に向け、FAXでコメントを発表した。
《私どもは、高畑裕太さんの話は繰り返し聞いていますが、他の関係者の話を聞くことはできませんでしたので、事実関係を解明することはできておりません》
《違法性の顕著な悪質な事件ではなかった》
《仮に、起訴されて裁判になっていれば、無罪主張をしたと思われた事件であります》
「裕太さん側は今回の件について、合意があるものと思っていた、としています。合意のもとで性行為が始まっても、途中で女性が拒否した場合、強姦罪となる。しかしこのときに女性から男性に“拒否の意思”が伝わったかが問題であり、伝わっていなければ、故意ではなく犯罪にならない、と言うのです」(社会部記者)
脅迫や暴力で女性が拒否できない状態にし、無理やり性行為に及んだ場合などは“違法性の顕著な悪質な強姦罪”といえるが、“そう”ではなかったと、裕太側は主張。