家族ならではの第六感「なんかおかしいね、どうしたの?」
そして何より、予後を左右するのは発見のタイミング。そこでも、家族がカギとなる。
「“なんかおかしいね、どうしたの?”と、お母さんが子どもの発熱に気づくことはよくあります。家族ならではの第六感や、ふだんの様子と異なるなど、不調を察しやすいのは家族だといえるでしょう」
辰夫の場合、'74年に睾丸腫瘍を患っている。その際、がん細胞が肺まで転移していたため、普段から検査は念入りだった。また、早期発見できたのは妻・クラウディアさんのおかげだ。彼女は夫の白目が濁っていることに気づき、受診をすすめたのだという。
「毎日顔を合わせていたからこそ、黄疸に気づいたのだと思います。いつも同じ家の中にいるとはいえ、結婚から40年以上たっていれば、それなりにお互いの存在がないがしろになりますから(笑)。そんな中で、夫にある“違和感”を指摘できたのだから、素晴らしい夫婦愛を感じました」(芸能プロ関係者)
この夫妻は、辰夫の後ろをクラウディアさんが歩くという、亭主関白だという。
「料理好きな辰夫さんが自宅で料理をするときは、一から丁寧に作るので、クラウディアさんは“リクエストするのが申し訳ない”と思っていたそうです。テレビ番組で、彼が初めて妻のリクエストを受けたとき、クラウディアさんがとても喜んだといいます」(前出・芸能プロ関係者)
ほかにも、自宅に帰る35分前に必ず電話をする習慣が。
「それでクラウディアさんが炊飯器のスイッチをオンにするんだとか。夫婦間での会話なども少なくないようです」(前出・芸能プロ関係者)
このような日々の絆が早期発見につながり、辰夫の命を救ったのだ。それは、この夫婦だけに限らない。
「渡辺謙さんと南果歩さん夫婦は、南さんのすすめで人間ドックを受診し、渡辺さんのがんが発覚。それによって南さんも受診し、乳がんを早期発見できました。市川海老蔵さんと小林麻央さんも、2人で人間ドックを受けたことが乳がん発覚のきっかけです。パートナーへの気づきや声かけが健康につながるのです」(芸能レポーター)