「100周すると四国遍路の距離数を超えます」
最後に、小林隆成住職に「ミニお遍路の魅力」を語ってもらった。
「大聖寺の新四国八十八か所ミニ霊場は1979年から10年かけて完成しました。ミニ霊場は全国にいくつかありますが、実際に四国八十八か所に参っていただいてきた各寺のお土砂を埋めており、納め札を発行しているのは本寺だけだと思います。集まった納め札は、私たちが四国に持参してお寺に納めます。私はすでに13回参っておりますよ。
1周1500メートルのミニ霊場を100周すると、四国遍路の距離数を超えます。これまでに100周が3人、300周が1人いらっしゃいます。参拝者の願いは、厄除け、家内安全、無病息災、学業成就などさまざまですね」
<プロフィール>
南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)/ライター・編集者。一箱古本市など各地のブックイベントに関わる。著書に『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター刊)ほか。11月3日、東京・千駄木の養源寺で開催の「しのばずくんの本の縁日」にあわせて雑誌『ヒトハコ』創刊号発売予定