世界に“すごい選手がいる”とアピールを
その他の女子では、本郷理華、村上佳菜子、永井優香、シニア1年目の樋口新葉が出場する。
「本郷さんは、ショートもフリーも強いダイナミックな曲で、彼女の高身長や手脚の長さが生かされているプログラム。日本だけでなく、世界でファイナルの常連になれるように頑張ってほしいです。
佳菜ちゃんは、表現が女性らしくなり、身体のキレがよくなっている。将来、指導者を目指していることもあって、いろんなことを試して、模索していると思います。
永井さんは去年、シニア初戦で表彰台(カナダ大会3位)に上がりましたが、その後が続かずに苦しんだと思います。今年は、大人の滑りを目標にしているので、安定した成績が出せれば、ひとつ上のランクになれます。
新葉ちゃんは、スピード感とパワーがあって、見ていて気持ちいいです。滑る能力が高く、最後までスピードも落ちない。フリーは、勢いのよさが生きるプログラムなので、質の高いジャンプを躊躇せずにどんどん跳んで、世界に“すごい選手がいる”とアピールしてもらいたいです」
ジュニアで注目の2人は?
最後に、12月のジュニアGPファイナル出場が決まった本田と、女子では7人目の3Aジャンパー、紀平梨花について聞いた。
「本田さんは去年、タイトルをとったことで今シーズンは(ジュニアGPで)ジャンプの失敗があったりして、苦戦を経験した。でもジャンプを修正するための余地も余裕もあり、大きな試合での勝負強さもあって、今シーズンも伸びると思います。
紀平さんは14歳とは思えない身体で体幹がしっかりしている。伊藤みどりさんを彷彿とさせる、前に跳び出していくような大きな放物線を描く3Aを、今シーズンだけでなく、来シーズンも跳べるようになってもらいたいです」