「いつもげんこつです。グーで来ます」

 1971年に結婚し、3人の娘に恵まれていたが、容疑者にはDV(ドメスティックバイオレンス)があったとされ、2012年には裁判所から接近禁止命令が出された。

 妻が申し立てた離婚裁判の記録には、「(暴力は)結婚当初からです」「長女がおなかにいるときに、おなかを蹴って仕事場に出ていきました」「いつもげんこつです。グーで来ます」といった暴力の実態が残されている。

栗原容疑者(本人のYouTubeより)
栗原容疑者(本人のYouTubeより)
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 暴力で支配しようとした家庭は崩壊し、離婚裁判でも敗訴した容疑者は、うっぷんをSNSで発散していた。宇都宮地方法務局人権擁護課に電話相談したときの様子では、

「あるとき(娘が)いろんな奇異な行動をするので、自分が注意をしても聞かないので、ちょっと行きすぎた行為をしてしまったら、DVで訴えられて」

「拳銃とか準備したり、爆弾とかも作ることもできないから、秋葉原のような社会的に大きな事件でも起こさなきゃいかんのかと考えています」

 などと思考をこじらせていた。

「5年前くらいに奥さんと娘さんが出て行った」(近隣住民) という容疑者は、月に3〜4回、行きつけの焼き鳥屋さんに顔を出していた。店長が明かす。

「“妻には本当につらい思いをさせられた”って1度だけ話したことがありました。“ひとりは寂しい”とか“まだ恋愛できるかなぁ”ってつぶやくことも。今になれば家族にも見放されて、本当に寂しかったんだろうなって思いますね」