ちなみに、自身はどんなサポートを受けている?

「ハハハ。お互いにできることをやるようにしています。彼は料理が上手で、結構おいしいです。同じ料理を盛りつけしても、向こうは彩りのセンスがよくて、全然違うんです。持って生まれた才能ですかね。昔は、お酒の場でストレスを解消することもあったけど、いまは人と話したり、のんびりと何も考えずにお風呂に入ることがリフレッシュ方法です。

 家に帰ったら話せる相手がいるのは大きいです。私が話したい雰囲気がわかるみたいで、聞いてくれます。お互いの職場を知りつつも、別の業界なので、ほどよい距離感がいいのかなと思います

「週5日、現場取材に行くつもり」と意欲

 入社して以来、担当する番組はA4サイズのノートにつけていて、その数は引き出し2段分になるという。

「反省点が多いです。さまぁ〜ずさんから言ってもらったことや、スタッフからの細かい指摘などが書いてあります。たまにホメてもらったことは、大きな文字で書いて、自分を鼓舞するためにときどき読み返したりします。もちろん、ゆうサテでもつけます!」

 バラエティーから報道への新たな挑戦は、注目も期待もされることは間違いない。

「モヤさまのイメージがあるので、(報道キャスターに)葛藤はありましたが、番組のおかげで、いろんな人に知ってもらえるきっかけにもなりいろんな面を引き出してもらえたと思います。これまでに企業取材、モータースポーツ、競輪、野球、サッカー、モヤさまでは国内外のいろんな場所に行かせてもらって、いろんな経験をさせてもらえました。そうした経験を通して、人にフォーカスしたいなと思うようにもなりました。

 メインキャスターと聞くだけで、両肩にいろんなものを背負っている感じですが、なんでもできる器用なキャスターにはなれないし、周りも求めていないと思います。知識はすぐに増えなくても、経験は日々続けていけば、蓄積されていくと思うので、週5日、現場取材に行くつもりです。スタッフと一緒に汗をかいたり、ベソをかいたりして、みんなと同じ方向を向いて番組作りをしていけたらと思っています

<プロフィール>
狩野恵里(かのう・えり)
1986年10月29日生まれ。東京都出身。2009年、国際基督教大学教養学部卒業後、テレビ東京にアナウンサーとして入社。『ワールドビジネスサテライト』のコーナー“トレたま”、『ネオスポ』『SUPER GT+』、競輪中継などを担当。’13年4月から『モヤモヤさまぁ〜ず2』2代目アシスタントを経て、’16年11月から『ゆうがたサテライト』キャスターに。