そして、これらのシンプルな装いに添えてほしいのが、色鮮やかな柄のエルメスのスカーフ。
「若いときに買って以来、しまい込んでいる方が多いのですが、迫力を感じる質感や柄は40代以上になって初めて使いこなせるアイテムです」と佐藤さん。
お手ごろにトレンド注入! 服を楽しむお出かけも
ただ、これだけではおしゃれを楽しむには物足りないのも事実。佐藤さん自身、遊び心を大事にしている。
「流行ものはファストブランドで好きなアイテムを見つけて、ベーシックな服にスパイスとして加えています。そして、せっかくだからおしゃれをして出かける機会も作ってみて。私は旅行にはファストブランドで見つけた服を持っていきます。リゾート用にH&Mのビキニも買いました! ジュリーのコンサートは毎回コスプレします。みなさんも友人同士、着物で歌舞伎を見にいくとかエレガントにおしゃれをしてオペラを鑑賞するとか、非日常でファッションを楽しんで」
着こなし方は重要だが、服が似合う、似合わないは、本人の気持ちが大きく関わっているという。
「年をとって難しい顔をしていると見ているほうも残念な気持ちになります。ストレスをためず、いつも笑って堂々と歩けば、ファッションとあわせて、もっとステキに見えるはずです」
<プロフィール>
佐藤治子さん
「アクアスキュータム」「イエーガー」などアパレルブランドのデザイナーとして40年活躍。現在は、価値ある服を再生させるお直しサロン「REMODE」を運営。ブログ「madameHのバラ色の人生」http://madameh.exblog.jp/のファッションや旅の話題が大人気。出張やバカンス先でのコーディネートを提案した著書『スーツケースの中身で旅は決まる』(小石川書館)も好評。