10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝では、ともに区間賞を獲得。山梨学院大の好成績(出雲2位、全日本3位)に貢献した。その結果に満足してるのかと思いきや、
「悔しかった。チームが優勝できなかったから。区間賞は狙っていたので、うれしかったです」
個人成績以上にチームに重きを置く、日本独自の“駅伝精神”が、すでに染みついているよう。では、来る'17年の箱根駅伝ではどんな活躍をしたい?
「私の目標は、2区でモグス選手が持っている区間記録('09年)を抜くことです。できると思っています。そして、チームの優勝です! 調子はとてもいいです。絶好調です。箱根駅伝、頑張ります」
最後に、ニャイロ選手の将来の夢を教えてもらった。
「東京オリンピックのマラソンで、金メダルです」
ケニアから日本へ。そして、箱根から世界へ─。
<profile>
◎ドミニク・ニャイロ選手
山梨学院大学現代ビジネス学部2年。陸上競技部所属。'97年3月11日生まれ、167cm、49kg。故郷はケニア共和国(キシイ族)。メサビサビ高校出身。趣味はケニア音楽を聴くこと。'16年の箱根駅伝では2区を走り、区間2位