これからは「スキのある時代」
――AKBもアイドルですが、完璧な美少女ぞろいではないと言われ、ということは「ちょっと残念」や「1か所ダメ」のほうが、ニーズがあって芸能人としてブレイクするという……。
高須「“え? ブス? でも踊ったり笑ったりするとかわいい!”という方が、人は秘められた魅力を見つけた気がしてハッとしてしまうからね」
――確かに高畑さんも「歌う姿がかっこいい! うまい!」ということでも大きく評価されていますね。
高須「そう。これが美人だったら、歌がうまい、絵がうまいなんていっても、みんなは“ふーん…”ってなる。これがちょいブスな子だったら、“いいじゃん!”って人はなるからね。逆に美人で音痴だったら、がっかりされてしまうでしょう」
――では、これからはどんな女性の時代が来ると思われますか?
高須「スキのある時代! ちょっと鼻ぺちゃ、目が一重と二重とか、そういうスキのあるほうがもてはやされると思います。顔面偏差値が上がったといわれる今のAKBより、大島さん、前田さんがセンターでブスまじりなんて言われていたAKBのほうが、売れて気迫があったのがいい例です」
――とはいえ、「美人」「モテる残念美女」「ブス」に分かれてしまうとは思います。この境界線はどこなのでしょうか?
高須「美人はやはり、どれだけ目鼻口とパーツがくまなく整っているか。“モテる残念美女”と“ブス”は土台が同じでも、自信があるか、楽しく生きているか、笑顔があるかの差だね。やっぱり自信や楽しみがあると笑顔が増える、ひがんで生きてると表情が暗くなる。ここで口角が上がるか下がるかの別れ道なのね。これが“モテる残念美女”と“ブス”の別れ道です」
――ハッピーなオーラで顔も輝くんですね。
高須「そう。化粧っ気もないオリンピック選手の女性とか、キラキラしてるじゃないですか。それは充実感だし自信でしょう。それが人を惹きつける。だからある意味、国民的人気者になる素材をNHKの朝ドラは選んでるんだね。これからは、“ブスパーツ”に“でも美人に見えて人気者”をたしたハイブリッド型の時代! 朝ドラはこれからもブス美人を起用する! と予言したいと思います!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外 科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)。最新刊は「行ったり来たり僕の札束」(小学館)