直撃取材に向き合った香川照之
─團子くんが歌舞伎をするのを嫌がっているという話を聞いたのですが?
「いや、とても前向きにやっていますよ」
─息子さんの次の出演予定は決まってないですよね?
「まだ決まってないんですよ。学校がありますので……。本当に先輩方の都合がありますし、決まってはいないんです」
─(團子は)稽古はしているんですか?
「もちろん。歌舞伎役者ですから」
─香川さんが離婚されたことが、團子くんが歌舞伎から遠ざかっている原因では?
「ご心配なく。前に進んで、やることをやるだけです。とりたてて、面白い話はないですよ(苦笑い)」
─團子くんは元奥さんと一緒にいて、稽古などに支障があるのでは?
「(息子は)自分の好きなように行ったり来たりしているので、問題はないですよ」
─離婚理由は、やはり香川さんが歌舞伎界へ入ったことですか?
「会見でも話せないと言った以上、話せないんですよ。本当にすみません」
─なぜ、香川照之と市川中車を使い分けるのですか?
「それもいろいろあるんで、ひとつには決められないんですよ。スタート時点でそう決めたので、今のところはそうやっていこうと」
─梨園ではそれに苦言を呈する人もいるようですが?
「まあ……。それは小さな問題ではないので、すみません」
─現在も“息子を猿之助に”というお気持ちに変わりはありませんか?
「それも含めて一門の気持ちもありますし……。それも含め、僕が言える範囲ではないです」
─襲名会見では、團子くんに猿之助を襲名させる強い思いを話されていましたが?
「それはまだ何もわからない段階でしたので、無責任なことを申してしまったかもしれません。ただ、責任あることではありますので、今となれば僕の一存でどうこうできる問題ではないですからね」
約5年前に輝くような笑顔で襲名会見に臨んだ香川。だが、今はどことなく悲愴感が漂っているように見えた。
「現時点で、13歳の團子くんが歌舞伎をやめるという申し出は聞いていません。ですが、子役と違い、中学生になるとあまり役が回ってこないんです。厳しい状況でしょうが、彼には頑張ってほしいですね」(前出・松竹関係者)
この6年間、ドラマや映画、歌舞伎と休みなく突っ走ってきた香川。彼は息子にどんな背中を見せていくのだろう。