342種類、ナンバー1の商品は

両手いっぱいにガチャを爆買いした女性
両手いっぱいにガチャを爆買いした女性
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 ガチャは1回、100円〜500円。小銭解消の狙いは予想を超え、両替する観光客が続出。当初は1台だった両替機を現在は3台に増やして対応している。

 空港のガチャは、342種類。人気ナンバー1は、あごがシャクレている動物フィギュア『パンダの穴 シャクレルプラネット』だ。

 “パンダの穴”は、大人向けガチャのブランドで、これまでに“自由すぎる女神”“考えない人”といったパロディーやシュールな商品で人気を集めている。

 『シャクレルプラネット』は、昨年1月に発売された第1弾が100万個以上を売り上げ、昨年末に第2弾が発売された。ガチャは50万個でヒットと言われるなか、2倍となる驚異の売れ行きだ。

成田での人気商品は、日本国内と一緒。面白いものは万国共通だと実感しました。最初は、日本を意識して、こけしのミニチュアなどを置いたりしましたが、思ったより売れませんでした(笑)

 ガチャは、韓国、台湾、香港などアジア圏や欧米にもあるが、上位にランクインしているポケモン、ディズニー、スター・ウォーズは、日本でしか手に入れられないポーズやアレンジが、外国人にウケている要因という。

 また、SNSやインスタグラムにアップするための“ネタ作り”としても活用されている。カプセルトイは、各メーカーがほぼ毎月、新商品を発表している。

 ガチャの場合、1か月25〜30アイテム、年間350商品を発売。基本は売り切りで、ヒット商品がまれに再生産される。そのためファンの間では“ガチャは、一期一会”と称されることも。

 成田空港でも、売り切れになっている商品もあり、気に入ったら、買うしかないという心理も働いていそうだ。

 外国人観光客への人気で、市場の広がりを見せ、成田空港での実績に、中部国際空港セントレアなどが関心を示しイベントが実施された例もあるという。

「ガチャガチャを子どものときに楽しんでいた方が大人になり、子どもと一緒に回すようになった。売り上げ比率では、子どもと大人が半々になっています。その一方で、駅のイベントでは、ガチャガチャを初めて回す人の割合が6〜7割もいて、まだまだ知られていない存在です。ガチャを回すときのワクワク感やドキドキ感を毎日の楽しみにしてもらえるように、もっと普及させていきたいと思います」