板尾創路の言葉が腑に落ちる
「人はみんな変わるんだと。“人間、矛盾してないやつなんておれへん”“(変わるのも)いい言い方をしたら成長”だと。菅田さんは“なんかちょっと安心しました”と腑に落ちた様子でしたよ」(前出・テレビ誌ライター)
実は、この名言の主が、『火花』の監督だった。
「芸人役という、彼にとって最も畏れ多い役をやるにあたって、監督が板尾さんだったというのは仕事を受ける大きな要因だったそうです」(芸能プロ関係者)
とはいえ、コミカルな演技にも定評のある菅田。池松壮亮と組み高校生2人の無駄話だけで成立していたかのような異色のコメディー映画『セトウツミ』の大森立嗣監督からは、こんなエピソードが。
「花火が身体について熱がるシーンがあったのですが、そこはもう“全力で熱がってくれ”とお願いすると、本番はものすごい顔で暴れてくれたんですよ(笑)。あの顔の作り方はどこかお笑いの影響もあるのかもしれませんね。役者なのに全然カッコつけたりしないんです」
まるでリアクション芸人みたいな熱演ぶり。しかも、すごいところはそれだけじゃなかった。
「現場で見ていて、一見するとガーッと役に入り込んでいっちゃってる感じに見えるんですけど、実は、2割3割くらいはそれを俯瞰して見ているんじゃないかなという印象は受けました。熱い部分と冷めた部分の両方を持ち合わせている芸人さんと、似通っているところもあるのかなと」(前出・大森監督)
お笑いで身につけた感性を生かし、若手漫才師を楽しく演じてくれそうな菅田。この勢いで、『M-1グランプリ』にも出場しちゃったりして!?