怖さの演出に工夫、白衣で役にスイッチ
冷徹な葉子の怖さが評判だが、画面上では残虐なシーンは極力使わない。
「例えば葉子がアリを踏みつぶすというシーンがありましたが、実際には踏んでいません。刺激的だったり残酷だったりする画像を流すのではなく、カメラワークや音などで彼女の残虐さを表現しています」
ジュージュー音を立てて焼けるステーキや恐怖の顔のアップ、突然ぶつ切りになる音などの効果で、思わず怖くなるんだそう。
田中は、“白衣を着ると、スイッチが入る”と葉子役を楽しみながら演じ、撮影は佳境に入っている。
「田中さんや中村さん、清掃員役の篠原篤さんが福岡出身なので、ふとした時に土地の言葉が出たりします。先日は、田中さんからケータリングのクレープの差し入れがあり、できたてクレープと温かいコーヒーに大盛り上がりでした」
この先、悪魔の葉子は、改心する?
「彼女は心の痛みを感じるようになるのか、どう変わっていくか? サスペンスタッチですが、葉子という人間をきちんと描いていきます。“土曜の夜は眠らせません”をテーマにしていますので、思い切り葉子に振り回されてください!」
“悪魔モード”は髪型と肉食にあり
白衣姿の葉子は髪を結んでいるが、一筋の前髪が鎖骨のあたりまでたれている。これはなぜ?
「できる女性だけど少し色気を出しましょうということで決めました。“悪魔モード”といいますか、葉子のテンションが上がっているときはウエーブが、弱気なときはサラッとしているなどの変化もあります。
肉食系という言葉がありますが、肉を食らうというのは強さの象徴という意味があります。そこで葉子は毎話、ステーキを食べています」(遠山P)
ドラマの怖さはLINEライブで発散!
ドラマ放送終了後、『真昼の悪魔 生反省会』と銘打ったLINEライブを毎回配信している。ライブの司会は心療内科医・相沢役の川本成(あさりど)を起用し、制作スタッフやキャストも登場している。
「本作は非常に緊迫した物語なので、視聴後に、怖さを吐きだしていただく場所をつくりたいと思ったんです。大河内葉子がメッセージをくれることも(笑)」(遠山P)
今後、田中麗奈や中村蒼が生出演することを期待したい!