未婚のプリンセスたちの結婚事情について「“結婚適齢期”という言葉は、晩婚化、非婚化が進んでいる現代社会では、“死語”になっていると思いますが、女性皇族方にとっては響き方が違うかもしれませんね」と話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。
現在、皇室には3人の「内親王」がいらして、この春に高校生となる皇太子家の愛子さま(15)以外に、秋篠宮家には眞子さまと佳子さまがすでに成年に達している。
三笠宮家には彬子さまと瑶子さま、高円宮家には承子さまと絢子さまと成人した「女王」がいて、独身の女性皇族は6人いることになる。
「あまり遅くなく結婚してくれたらいいなと思いますが、こればかりはひとりでなくて相手もあることですし……」
秋篠宮さま(51)は'13年のお誕生日会見で、ふたりの娘の結婚について、そうお気持ちを述べられているが、プリンセスたちは今、微妙な立場に置かれている。
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんが解説する。
「女性皇族が結婚して皇族の数が減少していけば、皇室活動の幅はどんどん狭くなっていきます。普段はほとんど報じられませんが、宮家の皇族方は団体の総裁職などの活動を通して国民と触れ合っています」
高円宮妃久子さま(63)と三女の絢子さまは2月10日、「世界らん展日本大賞2017」にご出席。久子さまはお言葉を述べ、おふたりで蘭をご覧になった。山下さんが続ける。
「現行法では女性皇族は一般人と結婚すると、黒田清子さん(47)や千家典子さん(28)のように、皇籍を離脱して一般の国民となりますので、皇族としての活動はできなくなります。
現在、成人した未婚の女性皇族は6名いらっしゃいますが、この方たちが結婚して皇室を離れていくと、そのぶん皇室としての活動の担い手が減っていくということです」
久子さまは'93年から今回の展覧会に出席されているが、高齢になり絢子さまが結婚されれば、この行事に皇室が関わることがなくなる可能性があるということだ。