空中で口説かれる女になりなさい!
辛酸「バブル時代は、何をしていたんですか?」
荒木「美人なら、金持ちのオジサンと六本木でヘリに乗って口説かれてるわね! 彼氏の家で鍋なんて、ブスがやること。美人のムダ遣いよ。もっと美人にふさわしい過ごし方しなきゃダメ」
辛酸「今は金持ちの男性が少ないので……」
荒木「そして、今の若い女の子が狙うオトコって、同世代で年収もそこそこでいいんだって。私は、金持ちでエスコートもパリッとできるオジサマがカッコいいと思ってたな~。結婚するなら、年収2000万円以上じゃなきゃ!」
辛酸「文科官僚の天下りでも年収1000万円なのに?」
荒木「じ……地味な発想ね(汗)。バブルのオンナは、オトコからお金をいくら引っ張れるかが勝負。バブル世代は、美人と金持ちがヒエラルキーのてっぺんだったのよ」
辛酸「今までオトコからもらったプレゼントの中でどれがいちばん高価でした?」
荒木「高いかどうかわかんないけど、インパクトがあったのは“つがいのクジャク”かなー。当時、金持ちオトコの間で女性にペットを買ってあげるのが流行ってたの。みんなプライド高いから、周囲に負けたくないって、どんどん高額で珍しい動物になっていくわけ。フェレットとかワラビーとかもらってた人いるわよ。でも、それはマンションじゃ飼えないって!」
辛酸「今もオトコに買ってもらってるんですか?」
荒木「私の事務所の冷蔵庫は、男友達に買ってもらったわ」
辛酸「彼氏でもない友達にですか? バブル世代の方には、遠慮とか謙遜とかはないのかもしれないですね……」
荒木「オトコは、とにかく美人が好き。美人に買ってあげることで、オトコが満足するんだから! 美人に、オトコは尽くしたくなるものなのよ。ここからは恋愛指南になるけど、心理的な位置づけとして、常に女性がオトコより圧倒的に上じゃなきゃダメ。お金を出してオトコが鼻高々になるような女でなきゃ!」
辛酸「オトコは、つぎ込む金額が増えれば増えるほど、その女に夢中になっていくっていうのは聞いたことあります」
荒木「お金をかけた女は手放すのが惜しいのよ。いい女だと思うから待遇をよくするの。私なんて大したことないわよ。バブルのころはマンションとか車とか買ってもらっていた人、たくさんいたから」