昭恵夫人も国会で反論すべき!?
昭恵夫人も国会で反論すべき!?
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 このファクスをめぐっては、午前中の参院予算委で籠池氏が触れており、野党が色めき立った経緯がある。しかし、持参した茶封筒の中にファクスの現物がなかったため、午後の衆院予算委では準備してきたという自然な流れだった。

 一方、自民・公明の与党議員は、証言の綻びを誘う質問をぶつけ、世間に“籠池氏はウソつき”と印象づけることにしゃかりきだった。余計に籠池氏の振る舞いが落ち着いて見えた側面もある。

 自民・西田昌司参院議員が、学園の資産状況を問い詰めて「お金がないのに小学校の設置認可を申請したのが、この問題の本質なんです」などと断じると、籠池氏は、

「問題の本質は口利きがあったかどうかで、議員の質問は的外れであります」

 と、やり返した。役者が一枚上手だった。

 安倍首相から100万円の寄付を受けたとする日についての証言もまた、やたらリアリティーのある内容だった。

「平成27(2015)年9月5日、昭恵夫人の講演会開会前に園長室で話しました。夫人はカバンの中から封筒を出されまして“1人でさせてすいません。どうぞ”ということでいただきました。上のほうから拝見したところ、金子(お金)が入っていました。“これはいいんでしょうか”と尋ねると、“安倍晋三からです”とおっしゃいました。いただく前には、(夫人の)秘書も同席していましたが、(昭恵夫人が)お人払いをされました。土曜日だったので100万円と確認して金庫に入れました。月曜日に近くの郵便局に行きました」(籠池氏)

 100万円の寄付をめぐっては、同額の講演料を昭恵夫人が固辞し、それを寄付として扱ったのではないか─とする見方があった。しかし、籠池氏は「事実は小説よりも奇なり、でございます。私の言っていることが正しい」と自信たっぷりに言った。

 昭恵夫人が帰るときには、講演料として封筒に「感謝」と銘を入れて10万円を渡したという。

「えーひどい。ひどすぎます」

 昭恵夫人は23日、フェイスブックで反論した。

《私は、籠池さんに100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料を頂いたこともありません。この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきましたが、寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした。私からも、その旨の記憶がないことをはっきりとお伝えしております》

 しかし、昭恵夫人はメールで籠池夫人に対し、「私は講演の謝礼をいただいた記憶がなく、いただいていたのなら教えていただけますでしょうか」「本当に記憶が飛んでしまって」と問い合わせている。要するに覚えていないだけであって、講演料をもらっていないという確かな記憶があるわけではないということ。籠池夫人は「えーひどい。ひどすぎます」と指摘している。

 いずれにせよ、両者の言い分は真っ向から対立している。野党は真相究明のため昭恵夫人の証人喚問を求めた。