『ひよっこ』の撮影にかかったのは丸3日
もともとはグラフィックデザイナーだった田中さん。本業の傍ら作品を作り続けていたが、昨年、会社を自ら立ち上げた。それから間もなくして『ひよっこ』の依頼が来たそう。
「朝ドラに関われるなんてすごく名誉なことだなと。いつもは1人で作っているのですが、今回は森江さんとそれぞれ“ムチャぶり”を言い合ったりして。お互い思ってもなかった意見が出たりして、すごく楽しかったですね」
NHKの美術スタッフたちも加わって、撮影にかかったのは丸3日!
「大きなスタジオで、作っては撮ってを繰り返しました。1度、ラジカセの“溝”部分に新幹線を通そうとしたら、用意していただいたラジオに溝がなくて、近くの東急ハンズに駆け込むなんてこともありました」
“みね子”にも会ったそう。
「有村(架純)さんがオープニング撮影の現場に見学に来てくれて、お会いしたんです。ちょうど有村さんが田んぼで撮影しているころだったようで、畳を田んぼに見立てた写真を見て喜んでくれました」
最終日は作業が朝方まで及んだそう。出来栄えは?
「すごくいいものができたので、たくさんの人に見てもらいたいです。オープニングに込められた世界観を、みなさんにも楽しんでもらえればと思います」
主人公・みね子がこれからどんな場所を訪れ、どんなドラマが繰り広げられるのか──。今後の展開に、期待!
<プロフィール>
ミニチュア写真家 田中達也(たなか・たつや)
1981年生まれ、鹿児島県在住。2011年より毎日『MINIATURE CALENDAR』として作品をSNS上にアップし話題に。写真集『MINIATURE LIFE』、『MINIATURE LIFE2』を発売中。http://miniature-calendar.com/