「わが家ではお受験はしないことに決めました」
そして最近聞こえてきたのは、『オリエンタルラジオ』の中田敦彦の話。彼は'12年に福田萌と結婚して翌年7月に長女が、今年1月には長男が誕生した。
長女が1歳になると、超高級プレスクールに通わせるなど“お受験”に備えているように思えたのだが……。その彼が昨年、ウェブマガジン『日経DUAL』の連載でこう語っている。
《わが家ではお受験はしないことに決めました。中学も私立の受験はしない予定で、高校、大学も、娘にはできれば国公立に行ってもらいたいと考えています》
中田といえば慶應大学経済学部の出身という高学歴芸人のひとりだが、小学校は市立、中学校、高校は国立に通っていた。さらに彼が公立にこだわる一番の理由を、
《やっぱり経済的な問題です。僕達は第二子、第三子を望んでいるので、全員が私立を受験するとなると…家計を圧迫してしまいます》
としているが、もっと大きな理由として、
《わが子の能力を信じたいから。こちらが環境を与えずともきっと自分で勝ち取ってくれるだろうと》
これには《アッちゃん、さすが!》という賛同の声が多く寄せられた。
前出の石井校長は公立を選ぶ理由をいくつか挙げて、
「私立を受験したが合格しなかった。お金がかからない。近所にあって通学が楽。温室育ちにしたくない。中学受験する場合は公立の小学校でサピックス(難関中学受験を対象とした学習塾)に通うほうがいい。などが考えられますね」
私立に勝るのはお金と通学の面くらいだという。
ただ、売れっ子の中田が、はたして本当にお金に関して不安を抱いているかは疑問だが、
「何本もレギュラー番組を持っていたり、帯番組の司会などもやっているお笑い芸人は収入も多いと思いますが、そうじゃない人たちは、それほど稼いでいないのが現実です。
年間100万円を超す授業料を払い続けるのは大変だと思いますよ。また今は、売れていても、いつ人気がなくなって仕事もなくなるかわかりません。中田の場合も、仕事が少なくなったときがありましたからね」(芸能プロ関係者)
彼らが公立を選ぶ理由のひとつに、お金以外の親の負担が挙げられるそうで、
「私立の場合、毎日の送迎を必ず父母がしなくてはいけないところもありますし、バザーや体育祭など親の参加が必須の行事がしょっちゅうありますからね。忙しい芸能人にはかなりの負担ですよ」(前出・スポーツ紙記者)
公立でも私立でも《子育ての最終地点は子どもが巣立つこと》(中田)に違いはないんだけどね─。