鈴木自身にとって、母の味、父の味は?

「ありきたりですが、思い出の味は母が作る肉じゃが。関東では豚肉を使うと思いますが、関西は牛肉なんですよね。僕の家(兵庫県出身)は、牛肉でした。両親が共働きだったので、父親もよく料理を作ってくれたんですが、食事は絶対にみんなで食べる、テレビは見ない……とにかく食事へのこだわりが強い父親でした(笑)」

 “これがあれば、ご飯は何杯でも!!”というものは?

「いかなごの釘煮! これは兵庫県の名産でもあるんですけど、いかなごっていう小魚を、錆びた釘みたいな色になるまで煮たものです。ちなみに好物は、小さいときからバナナ。あとは砂糖としょうゆで味つけしたお餅! 砂糖はスプーン1杯、しょうゆは3滴くらいかな(笑)」

鈴木亮平 撮影/廣瀬靖士
鈴木亮平 撮影/廣瀬靖士
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減量中はここがすごい!

 鈴木といえば、減量や増量をこなし、ビジュアルを劇的に変化させる役作りが印象的。

「減量中って、たまにおいしいものを食べたときのリアクションが、本当にすごいんですよ。僕の場合ですけど、絶対に目を閉じるんです(笑)。口に入れた瞬間、全部の神経を味覚に集中させる感覚は、僕もこれまで経験してきたので生かせたと思いますね。

 もともと、両親から“亮平はおいしそうに食べることだけはすごい”と言われていたので、おいしいリアクションは、いろんなバリエーションでお届けできると思います!(笑)」

 梅雨が明ければ夏本番。最後に、夏に向けて、ぜひ女性にオススメの減量法を教えてください!

「なるほど……。では、心を鬼にして言わせてもらいます。今から夏に向けてと考えているようじゃダメです。“次の夏に向けて”頑張ってください!(笑)。

 とにかく、継続することです。例えば夕食を6時までにすませるとか、夕食の炭水化物を、これまでの3分の1に減らすとか。魔法のようなことは、絶対にないですから(笑)」

※記事中の「きびなごの釘煮」を「いかなごの釘煮」に訂正しました(2017年6月20日18:45)


<プロフィール>
鈴木亮平◎2006年に俳優デビュー。NHK朝ドラ『花子とアン』に出演し、幅広い世代から人気を得る。10月には主演舞台『トロイ戦争は起こらない』(新国立劇場)、11月にはNHK大河ファンタジー『精霊の守り人』最終章、さらに2018年1月NHK大河ドラマ『西郷どん』が控えている。