ドキュメンタリー番組で死にかけたことも

 仕事に対する考え方が変わったきっかけが、’95年から始った世界紀行ドキュメンタリー番組『世界ウルルン滞在記』。モンゴルなど、さまざまな国を訪れたことが大きかったと振り返る。

「スリランカやモンゴルなど、日本とは違う価値観、文化に触れたことで自分の中で小さな革命がありました」

原田龍二 撮影/吉岡竜紀
原田龍二 撮影/吉岡竜紀
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 時代劇の印象も強いが、出会いは’97年から3年間放送された『南町奉行事件帖 怒れ! 求馬』。そして’03年から7年間、『水戸黄門』第32部で助さん役を演じ、その際に身体づくりの意識も芽生えたという。

「『水戸黄門』を撮影していた京都のスタジオに、高倉健さん寄贈のジムがあって。それで身体を鍛え始めました。あと、このころに胃潰瘍になったり、肉離れを起こしたりして。それで健康に気をつけるようになりましたね」

 俳優の枠を超えた活動を続けているだけに、これまで生命の危機に直面したことも。

ドキュメンタリー番組で訪れたスリランカで、乗っていた船が転覆しそうになって死にかけたことがありました。でも危険な目には遭いましたが、僕の中ではそこまで過酷とは感じていないんです(笑)」